本日は関東の産廃のご支援先でした。
新たな処理、リサイクルルートを構築して、顧客提案していきたいとのことで、私の別のご支援先をご紹介いたしました。結果として、双方ともに条件も合致できそうで、新たなビジネスが生まれることになったのは私としても嬉しい限りです。
廃棄物処理業が自社施設だけで戦っていくということに拘ると、永遠に続く設備投資の連鎖と借金の連鎖に繋がっていきます。同業他社よりも差別化できる設備つくりは、廃棄物処理業にとってのひとつの目標であったことも確かです。
しかし果たして永遠に巨大化していくことは可能なのでしょうか。そこに幸せがあるのでしょうか。
ここ数年の不況下において、各社が設備投資を見直し、ここ数年の戦略を大きく変えつつあります。特に近年設備投資をした企業では、その金利負担も大きく自社の経営資本を苦しめつつあります。
良い意味での共存共栄とは何をしてくべきなのでしょうか?
昔ながらのやり方のまま、「他社のモノは手を出さない」では、結果としてそれ以外の企業から攻められてしまいます。様々な他業界同様に自由競争の前提の中で、他社の得意とする経営資本を使っていくべきなのでしょう。
日本では「他人のふんどし」とは悪い意味で連想されることが多いのですが、ビジネスにおいては決してそうではないのではないでしょうか?自社が苦手なもの、できないもの、実施には時間とお金が掛かるものに関しては、同じ考えの同志と友を見つけ、ともに歩んでいくべきかもしれません。
今後、廃棄物処理企業にとって重要なことは、顧客をしっかりと向くことではないでしょうか。顧客と直接向かい合い、しっかりとニーズに応えていくことは、他業界では当たり前のことです。これまで自社ができることだけの自社本位のビジネスモデルではありましたが、顧客をベースとした顧客本位に変わる時がきています。
顧客本位に向かうには、当然良い意味で「他人のふんどし」も必要となってくるでしょう。
是非、同業社だけに拘らず良い同志を見つけていってください。
- 2010年3月1日「廃棄物処理業の事業可能性調査(Feasibility Study)②」
- 2010年3月1日「廃棄物処理業の事業可能性調査(Feasibility Study)①」
- 2010年3月1日「廃棄物処理業の2024年問題⑨(最終回)」
- 2010年3月1日「廃棄物処理業の2024年問題⑧」
- 2010年3月1日「廃棄物処理業の2024年問題⑦」