本日は北関東の産廃のご支援先でした。
同社では、急遽社内プロジェクトチームを作らなければならなくなり、その対象メンバーに集まって貰いました。今回の目的は新たな社内取組についてですが、当然全社単位での横断的な動きとなる為に、必要な人を絞り込むとコア人材となりがちです。実行力と影響力のある人を考えれば、ついつい限られたメンバーの顔になっていく次第です。つまり、出来る人程仕事が集まると言っても良いかもしれません。
我々がコンサルティングを通じてお手伝いをする時に、ご支援先にもプロジェクトチームを組んで貰うことが多々あります。内部への落とし込みの為にも有効性は高いものです。しかし、そのプロジェクトメンバー選定を間違うと、いつまでも遠回りして進まなかったり、本来の思惑とは違う方向のものが出来上がったりすることがあります。
それは一言で言えば「ヤル気」かもしれません。自社の為のもの、自分達のものだからこそ本気で取り組み、日常の多忙さにも負けずそして最も重要な仕事として捉え最優先に考えてでも取組まなければなりません。従業員の代表でプロジェクト会議に出ているからこそ、皆の為にもその取組は手を抜くこともできないと思います。しかし、それが「やらされ仕事」と思えば途端に動きは変わってきます。「面倒くさい」「また、宿題がある・・・」「メンバーに選ばれていない人は良いな・・・」「自分には荷が重過ぎる・・・」これら全てが「やらされ感」によるマイナス発想でしかありません。
時に本人の潜在能力覚醒の為にプロジェクトメンバー入りすることもあります。あるひとつの目標を達成させることにより、これまでと違った仕事感や会社感が生まれることもあります。これはその素質さえ見抜くことができれば、是非チャレンジさせていきたいことでもあります。しかし一方で、期待感だけでその思いが伝わっていない場合は会社も本人もお互いにマイナスでしかないこともあります。役職者だからという理由だけで職人型管理職を入れる時などは特に注意も必要となります。もしひとりでもマイナス型発想が入り込み、またそれがある程度の権限を持った人間であった場合は、小さな綻びが大きなものに変わる場合もあります。だからこそ、メンバー選出にはトップの思いだけでなく、冷静な判断も必要になってきます。
私がご支援時での各種プロジェクトの折には、必ず最初に選出されたメンバーの皆様
に約束をしていることがあります。
「これから数ヶ月間、ひょっとするとツライかもしれません。今まで使ったことのない脳みその筋肉を使うこともあれば、家に持ち帰ってから資料を作成したり、通常業務の上乗せにて取組まなければなりません。しかし、社内では実施できる能力を持っているのは皆様だけです。そしてこの数ヶ月間にて達成された時には間違いなく皆様が成長していることを保証します」
社運を掛けることもある各種プロジェクトメンバー選出には、その意義と思いを伝え本人のヤル気を引き出して欲しいと思います。
- 2009年8月22日「廃棄物処理業の事業可能性調査(Feasibility Study)②」
- 2009年8月22日「廃棄物処理業の事業可能性調査(Feasibility Study)①」
- 2009年8月22日「廃棄物処理業の2024年問題⑨(最終回)」
- 2009年8月22日「廃棄物処理業の2024年問題⑧」
- 2009年8月22日「廃棄物処理業の2024年問題⑦」