27日と28日は船井総研最高峰のセミナーである、第81回経営戦略セミナーでした。1月と8月の年2回開催をしておりますが、毎年ご参加の方から大満足の反響を頂いております。
実はこの経営戦略セミナーは、その昔「船井ワンマンセミナー」との別名を持っていた時代がありました。現在は2日間ですが、その当時は3日間全てを創業者である船井幸雄が喋り続けるものでした。今考えてもそのパワフルさは伝説になっております。その後に、弊社現代表の小山やその他の役員も講座を担当し、ゲスト講師も増えていき今の姿となっております。
そしてここ数年前からの変わってきた姿として、各業界分野毎の研究会分科会を組み込まれるようになってきました。船井総研には100を超える業種や業界に対して、専門コンサルタントが日々コンサルティング活動を行なっております。その専門分野での定期勉強会が研究会です。会員同士の情報交換会を中心に、最新の事例を取り入れたり、実業としての業務の紹介までも行なっております。
廃棄物・再生資源分野も、産業廃棄物、一般廃棄物、鉄・非鉄スクラップ、古紙と4つの専門分野があるのですが、その合同例会が経営戦略セミナーにて毎年行なわれています。
今回のテーマは「新卒採用」として、来年度廃棄物処理業界に入社が決まった大学生4年生と環境業界希望の1年生から3年生までの8人に参加してもらい、合同ディスカッションをしてもらいました。
私自身も刺激満点であり、その大学生達の能力の高さに自分の学生時代と比較して驚きの連続でした。もちろん参加者の皆様も、これまで「新卒なんてウチにはまだ早い」「入社してもさせる仕事がない」「すぐ辞めてしまうのではないか?」と思っていた人達も目から鱗の連続となり、自分がへりくだっていて敷居を高くしていたことに気付いて頂いた方も多く、早速人の仕入強化を約束してくれた企業も多数でした。
ところで、何故今回の合同例会が「新卒採用」であったかをお伝えしたいと思います。
この不況下において人材は余剰状態であり、自社でさえもその固定費が負担になりがちです。人材獲得は当然容易い状況であり、ドライバーの募集でも100人近くが集まることも多いものです。それ故に、ついつい人の獲得には後回しになりがちでもあります。 しかし、人の投資については攻めの投資です。年初より攻めの投資と守りの投資の話をお伝えしてきましたが、攻めの投資としてのひとつである人財投資を再度思い返して頂きたかったことです。
もしここで人の投資を怠った場合は、2012年以降の好況期を諦めるということもなります。将来構想的企業運営が求められているいま、明日や今週や今月だけの出来事に囚われず、5年後を追いかけることを忘れないでいたいと思っています。
ご参加の全ての企業に新卒を採って頂きたいと思っていません。来年は採れるように動くこと、先ずは中途の20代の若手を採用して先輩社員をつくってから採用してもらう企業、そして何よりも人の仕入こそトップの大事な仕事であることに気付いて頂ければ幸いです。
詳しくは、兄妹ブログであるヤナガッツブログにて写真とともにアップされております。是非、こちらもご覧ください。
- 2009年8月29日「廃棄物処理業の事業可能性調査(Feasibility Study)②」
- 2009年8月29日「廃棄物処理業の事業可能性調査(Feasibility Study)①」
- 2009年8月29日「廃棄物処理業の2024年問題⑨(最終回)」
- 2009年8月29日「廃棄物処理業の2024年問題⑧」
- 2009年8月29日「廃棄物処理業の2024年問題⑦」