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丸の内で働く産廃マンこと、株式会社船井総合研究所 廃棄物ビジネスコンサルティンググループ グループマネージャーの貴船です。日常のコンサルティングを通して、そこはかとなく記していきます!

2009年11月26日 7:56 AM

関東の産廃のご支援先「若手営業マンの成長」

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本日は関東の産廃のご支援先でした。
営業部門でのご支援時にに若手営業マンから相談されたのは・・・
「貴船さんの言うように産廃の勉強もしています。新規もまわっています。営業ツールも使っています。しかし、まだまだ思うように新規が伸びません。後は何をしたら良いのでしょうか?」
 成長過程の若手新人営業マンと話をするとよく出てくる会話のひとつです。ヤル気のある営業マン程、この状況に陥ってしまうことかもしれません。だから、それが悪いこととは決して言えません。成長したいからこその焦りが出ているとも思っています。
だからと言って、「ま、大丈夫ですよ!ははは!!!」と高笑いしていることはしておりませんが、焦り、悩んでいる時だからこそ伝えている幾つかのことがあります。
 重要なことが、「守破離」です。武道やスポーツをしている人は特に馴染みのある言葉かもしれません。指導を仰ぎ、稽古をする時にその順序を示す言葉でもあります。独自の境地を拓く為には、師の流儀を学び、励み、他のやり方をも学ばなければならないということです。これは武道だけでありません。「道」というもの全てに存在しており、華道も茶道もです。繰り返し型の稽古を積み、基本ができるようになっていくのです。そして少しずつ工夫が加わり良いものだけが残されていきます。つまり型は変化していっています。受け継いだものを守り、合わなくなったものを捨て、独自の工夫によって、これまでの型を超えた独自の型が出来上がっていくものです。
「守」
先ずは基本型がしっかりと身につけられるようにします。指導者の教えを守り、話を聞いてその通り実践していきます。そしてそれをしっかりと守ることです。
「破」
基本型がしっかりとできるようになれば、型を破る時がきます。それが「破」です。自分自身で工夫をしてみて、他のやり方も真似てみたり指導者に教わらなかったやり方をも試していきます。そしてそれが上手くいけば、更に発展型を試していくのです。自らの特性に合わせた修行を重ね、新たな境地を見つけていきます。「型破り」と「型無し」は大きな違いがあり、ベースの型ができる人だけが型破りが通用していきます。
「離」
型から離れる時です。指導者からも離れ、自らで作り出した内容を発展させる時がその時です。自己の学んできたものの集大成であり、一流を編み出すことでもあります。何事にもとらわれない境地といっても良いかもしれません。
 柔道ならば受身の練習を積み、どんな投げられ方をしてもそれが条件反射で出ることも「守」であり、野球ならばキャッチボールや素振りを何度もすることにより、どんな体制でも投げたり打ったり身体が体得していたりするのも「守」です。野球なら振り子打法のイチローは当然「離」です。空手も型をしっかりと練習しますし、テニスでもラグビーでもバレーでも、バスケでも全てのスポーツに存在しています。そして、スポーツや武術だけでなく、経営にも技術にも学問にでもあてはまります。人間の生き方そのものかもしれません。
 営業マンも、もちろんそうです。営業マンにとっての「守」がしっかりとできているかを見直すことです。たまたまラッキーパンチが当たっていることもあれば、たまたま得意ゾーンにて受注できたことがあっても、それが「守」の結果でないことも多いものです。当たり前のことが当たり前にできるようになることを、徹底的に追い求め、学び、精進していくことしかありません。
 だから成長過程で壁にぶつかれば、当たり前のことを再度チェックして欲しいと思っております。
 急がばまわれ?かもしれませんね。