丸の内で働く産廃マンのブログ|産廃WEB|船井総研

丸の内で働く産廃マンこと、株式会社船井総合研究所 廃棄物ビジネスコンサルティンググループ グループマネージャーの貴船です。日常のコンサルティングを通して、そこはかとなく記していきます!

2009年12月11日 9:00 AM

東北の解体業のご支援先「現場作業者がサービス業に」

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本日は東北の解体工事業のご支援先でした。
 先般の打合せにて、トップ及び幹部達と作業者の意識向上を目指そうとの話になり、現場作業者向けの研修を行いました。座学にての一般論のようなサービス学や精神論的な勉強などではなく、解体工事業の作業者が明日から直ぐに取り組める部分というものに絞込み、「学ぶ」というよりも「気付く」に特化しての実践でした。
 
 私自身これまでお伝えしてきたことに、解体工事業もサービス業になるという持論があります。建設業、住宅産業、リフォーム業といった建設関連に携わる人達は、とうの昔にサービス業に進化していたのに、解体業はまだまだ遅れていたのは事実です。もちろんそれは、歴史的背景がその業としての確立を遅れさせていたこともありますが、しかし時代は必ず遅れてきた業界にも先にあった業界のように変化をしていくものです。知らず知らずのうちに同じ道を辿り、商品メニュー化とサービス業化していきながら、異業種参入とともに価格競争へと陥ってしまいます。だから先人の成功事例は異業種から学ぶことが重要な要素にもなっていくわけです。そのサービス業化する為に経営者の意識はもちろんのことながら、苦労する点は作業者をサービス業化することではないでしょうか。
 多くの解体工事業の作業者がそうであるのですが、会社としてこれまでサービス業としての勉強を専門的にした経験も無いことが殆どです。それ故、長い時間椅子に座った講義にも向いていませんし、また他の飲食や流通業やホテルなどの業種で当たり前の話をしていても、遠い話にもなってしまいます。大切なことは明日から実践できるサービス業としてのことではないでしょうか。そのちょっとしたことかもしれない部分が、他社に比べて大きな差になることも多いものです。もちろん、ヤル気のある各社は追いついてくる企業も将来は出てきますが、その折には更に一歩先に向かう気持ちさえあれば良いのではないでしょうか。
 「ウチの会社(業界)ではまだ早い」を是非抜け出して欲しいですね!