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丸の内で働く産廃マンこと、株式会社船井総合研究所 廃棄物ビジネスコンサルティンググループ グループマネージャーの貴船です。日常のコンサルティングを通して、そこはかとなく記していきます!

2010年2月16日 9:12 PM

北関東の産廃のご支援先「強い廃棄物屋」

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 本日は北関東の産廃のご支援先でした。
 ここ最近感じることに、強い産廃業の理由が明確になってきているということです。不況になっても強いと言われるのには幾つかの要素がありますが、行き着く先として人材面であることは全てかもしれません。強い会社であればあるほど、その人材面について不安と危機感を抱えていると言って良いでしょう。処理能力や場所を理由に自社の業績や将来を不安視することは、ほんの一部の理由でしかないことに気付かなければなりません。
 つまり、強い企業に強い理由となる組織が存在しています。強力な営業マンやレベルの高い現場管理者や工場長のような属人的なものではなくて、組織というものです。この8年程、業界に対してこの想いは随分と伝えてきましたが、いまその意味が更に明確になっているのではないでしょうか。
 創業期の廃棄物処理業は、リーダーシップの高い創業者によって伸びてきました。設備投資も成長とともに続き、同業他社との差別化に成功した企業も多かったのではないでしょうか。しかしいま、売上が伸びない、利益が落ちているといった現象に陥っています。一方で強いと言われる会社は、そうなる前に組織を強化していき、そしてその力を今の時代にフル活用していき、また新たな時代への模索をしているといって良いでしょう。
 会社を強くする為に組織を強くするとは、何をすることなのでしょうか。教育と称して外部のセミナーに行かせたり、社内に講師を招いて聞かせたり、精神的な修練を積ませに行かせたり、などでは組織は強くなりません。これらは手法であり、根本ではないのですね。もちろん、採用から強化していく手もありますが、これもその一部分ではないでしょうか。
 組織を強くすることに必要なことは、事業活動の全てです。言い換えれば、会社が経営をしていくことの全てと言って良いのではないでしょうか。手法や特効薬などなく、経営、マネジメント、マーケティングにおいてあらゆることに、張り巡らせた仕掛けと仕組みを成長過程とともにやり続けることなのです。どうしても部分に囚われがちであり、「●▲■も試したけど、効果がなかった」「■☆△はよかった」とひとつの取組だけをしようとしていても、結果として強い組織となっていないものなのです。
 つまり、経営者自身が意識を持ち続けることこそ、答といっても良いかもしれません。手法に拘ることではないことに気付き、現在の自社を受入れ、将来求める姿の様々に意識を持ってください。それがスタートかもしれません。
 いま、勝ち組廃棄物処理業と呼ばれる多くは、結果としてそのようなことの集大成であったかもしれませんね。
 是非、今度こそ本当に会社を変えてみないでしょうか?これまでも取り組んで成果が出なかった方も改めて必要性を認識しているならば、今度こそ手法ではなく心を折ることなく計画的に取り組んでみて欲しいと思います。
 強くなる為の具体的な各事項につきましては、またの機会にご紹介していきたいと思います。

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