本日は東北の産廃のご支援先でした。
同社でも産廃獲得において、前回のブログでもお伝えさせて頂きましたことと同様に、「戦力」と「戦意」の強化とともにに「戦略」「戦術」「戦闘」を加味しております。
今回はその「戦意」と「根性論」や「精神論」との関係性です。
「精神論」や「心」についての強化を取組む企業は多いのですが、そこを伸ばせば全てが伸びることではないことは明確です。しかし「心」は重要な取組であることは間違いないでしょう。
「精神論」という言葉だけ聞くと、過去の「根性論」を想像してしまうことも多いと思います。人間の精神力が物質的な劣勢を跳ね返すとされ、しかし一方で物質的劣勢を精神が跳ね返せると信じさせることは、悪く取られがちな精神論の例えになっています。
「気合や気持ちがあれば、1億円の受注がとれる」
「あの顧客も熱意を持って通えば獲得できる」
「1日30件訪問すれば、なんとかなる」
こういった精神論が産廃業界でも見られます。叱咤激励、また戦意の無い人にハッパをかける意味はあったでしょう。しかし、それを受けた営業マンなどはどのように感じるでしょうか。
「そんなこと言っても、ウチの施設では戦えないよ」
「30件訪問する場所も無いし、現場手伝いをしていると訪問する時間がない」
「あの会社には、何度通っても断られているよ」
「社長は、あのように言うけど・・・」
これが悪く使われる精神論かもしれません。会社としては戦意を上げていこうとすることが、逆効果になっている時でしょう。だからこそ物質的劣勢を絶対に無視することなく、戦意向上に努めなければなりません。それが納得性があることなのかと言うことでしょう。
弊社創業者の船井幸雄は、人間の効率は納得性によって大きく変わると言っておりました。言われたことをそのままやることを効率の1倍とするならば、説明されて納得してやればその効率は1.6倍にもなると言っております。そして自ら言い出したものをやる時には、1.6の2乗の効果も生み出します。
つまり効果を求める為の「精神論」であるならば、その納得性や自ら能動的に動かさせることにより、所謂批判的な精神論ではなくすことが可能です。
例えば、上記の例から言い換えると
・1億円の受注ではなく、本当に可能な金額設定とそれを達成させる道のりを本人達と一緒に考える
・熱意を持って通うことが新規開拓の答ではなく、顧客別の提案を段階毎に設定してあげること
・30件訪問することではなく、内容のある商談の件数をつくらせること
・社長が言うからではなく、本人達の目標とやる為の意味や意義を明確にしてから進ませること
なのでしょう。つまり戦意とは「戦う為の心」かもしれません。
戦う心の創出とは、自ら産み出すものであり、決して人に授けてもらうものではありません。しかし、戦う心を芽生えさせる、戦う心を育てることは会社の役割です。その心を根性論にて逆効果にさせることは避けていきたいですね。
8月1日から、船井総研のロゴが変わりました!
東京事務所の受付写真です。
弊社も本年40周年をむかえ、新たな創業期に入りました。同日に弊社大阪事務所も淀屋橋に引っ越しましたので、またブログでもご紹介しますね。
- 2010年8月4日「廃棄物処理業の事業可能性調査(Feasibility Study)②」
- 2010年8月4日「廃棄物処理業の事業可能性調査(Feasibility Study)①」
- 2010年8月4日「廃棄物処理業の2024年問題⑨(最終回)」
- 2010年8月4日「廃棄物処理業の2024年問題⑧」
- 2010年8月4日「廃棄物処理業の2024年問題⑦」