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丸の内で働く産廃マンこと、株式会社船井総合研究所 廃棄物ビジネスコンサルティンググループ グループマネージャーの貴船です。日常のコンサルティングを通して、そこはかとなく記していきます!

2010年9月9日 8:07 AM

中部の産廃のご支援先「後継者とどう向き合うか?」

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 本日は中部の産廃のご支援先でした。
 同社では現社長の息子さんである後継予定者とご一緒にあらゆることを進めていくことも多いものです。頭も柔らかく、実行力もあり、物事のスジも見極められ、人望もあり、そして誰よりも働きます。所謂優秀な人です。恐らく、一般の会社にいても相当のポジションで能力を発揮したのではないでしょうか。
多くの企業の方が欲しいと思われる人材です。
 廃棄物処理業でも世代交代は進み、この10年程の間で若き経営者が生まれており、一方でオーナー型経営からの脱皮として、サラリーマンから廃棄物処理業の経営者となる人も増えております。オーナーがそうやって抜擢する背景としては、一番に会社のことを大事にしており、イコール社員さんの幸せを願うからこそが多いようです。自分の能力の限界からも、上手く経営がやれる人に任せた方が会社にとって、社員さんにとっても幸せという考えです。そして更に、これから絶対安泰な廃棄物処理業があるならば問題ないのですが、今後も茨の道が続く廃棄物処理業では任せていくことが可愛そうでもあるとも言う人もいます。息子だからこそ、父親として本当に幸せになれる道を応援したいようですね。結果として、経営と資本の分離を目指す企業も増えてきました。
 後継者を考える時に、もちろん中小企業であるならば血の繋がりを重要視することはわかります。命懸けになれることは、その血であることも多いようです。もちろん、任せられれば一生懸命に死ぬ気で取組むのですが、死ぬ気で取組むと命懸けは違うようです。
 
 それ故、後継者問題に悩む経営者は多いのですが、答として一番会社を上手く経営してくれる人に任せることであることは明確です。それは本当に定量的や定性的要素もあり、ヤル気や能力、人間性やリーダーシップ、行動力とあらゆる力の総合的なものとなりますが、上手く経営ができるとはそのような総合点でフラットに考えなければならないのでしょう。血により責任感のポイントが高い場合もあれば、人間力によって社内での信頼が厚い場合もあれば、それがあっても決断力や素直さや勉強好きが無い場合もあれば、数値が強くても人望がない場合もあります。
 多くの創業オーナーでは先ず会社が一心同体であり、自らも家族を犠牲にしてきた人は多いものです。そのように会社を愛している人ですが、後継問題になった時にはぶれてしまうことが多いようです。会社にとっての良き経営者が誰かは答が出ないようですね。
 私のご支援先でも様々なケースがありますが、共通していることは新たな時代に備えていることではないでしょうか。若き経営者ならびに経営者候補が、率先して新たなことに取組んでいます。過去の成長要因を否定はしませんが、成長の阻害要因にならないように、フラットに取組んでいるとも言えます。そのような人達が増えることでようやく業界も変わっていくのでしょうね。
 会社によって後継者問題に正解はなく、それぞれに状況や事情も違うとは思います。しかしだからこそ、今の自分の会社でベストな経営者とはどのような人なのかをフラットに見つめて欲しいと思います。
9月に入ると近所の海も様変わりします。今週の日曜日は海の家の撤去が始まっていました。あれだけの賑わいが嘘のようですね。夏の海の終わりを感じると、秋を感じる季節です。
一方でサーフィンは本格的な季節になってきますので、気合入れて筋トレしないといけませんね!
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