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丸の内で働く産廃マンこと、株式会社船井総合研究所 廃棄物ビジネスコンサルティンググループ グループマネージャーの貴船です。日常のコンサルティングを通して、そこはかとなく記していきます!

2010年11月10日 11:56 PM

産廃セミナー「土壌汚染参入」

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本日は当社の五反田事務所にて、産廃セミナーでした。
 これまで、廃棄物・再生資源業向けセミナーとして、産廃、一廃、浄化槽、古紙、鉄スクラップ、解体、と10年程で200回以上開催をしてきましたが、特に歴史あるのはこの産廃セミナーです。毎回、違うテーマに沿って、ある時は経営戦略、組織戦略、営業強化、現業強化、各種新規事業提案、などを開催してきました。
 今回は初となる廃棄物処理業・解体工事業の為の土壌汚染事業参入セミナーです。現在の東京オフィスとなる、丸の内開催などではなく、旧東京事務所となる現在の五反田オフィスでの開催でしたが、全国から実に多数の人に参加頂きました。ありがとうございました。
 
 久々の五反田事務所は懐かしいながら、やはり駅からの距離を考えると(徒歩12分!)、確かにお客様にお越し頂く際には、本当に申し訳なく存じます。
 しかし会場にお越しの方々は本当に勉強好きな人が多かった気がします。現業から変化をしたいとする強い想いがあり、ご多忙にも関わらず全国から経営者の方々が参加頂きました。勉強好きな経営者の方というのは、全経営者の1%と程と言われています。あれこれ考えても行動を移さない人も多く、そして結果として現状から何も変わっていないとなることも多くあります。先ず、良いものを取り入れよう、情報を取りに行こうとするその行動は大事なことだと思います。経営者が丸1日の時間を使い、交通費も掛けて、参加費も払って、その時間の投資まで考えれば大きな1日の投資ではないでしょうか。「中小企業はトップで99.9%決まる」とも言いますが、その視点からも経営者自らがその時間への投資ができるだけで、先ずは強い戦意を感じてもいます。ただ、大事なことは勉強で終ってはなりません。「良い勉強をした」「ウチもいつか取組もう」も結構ですが、これは一時的な戦意であり即翌日からの行動がなければ、それを実践することはないでしょう。だから、時間への投資に関しては必ず即行動にて投資回収をして欲しいとも思っています。誰かと相談をしてではなく、自らの決意を固めることこそ今後の事業を左右させてしまうとも思っています。是非、行動を起こして欲しいですね。
 今回のテーマは、特に建設系廃棄物処理事業者と解体工事業者に対して、土壌汚染対策事業参入がテーマでもありました。減り行く建設系廃棄物、そして価格下落が止まらない解体工事につきまして、今後の本業活性化の為にも、新たな入口確保とするものです。
 そもそも土壌汚染事業に関しては、我々も7年程前は事業参入のご支援を多くしていたのですが、リーマンショック以後の不動産の動きが緩やかになった為に、ビジネスも停滞気味になっていたのも確かです。これは土壌汚染だけでなく、アスベストなどでも同様であり、環境リスク系全般に対しても停滞していた2年間でした。それまで環境対策を謳ってきた企業でさえ、後ろ向きなことにはコストを使おうとせず、環境対策コストに対しては可能な限り削減方向にあったことも伺えます。
 しかし、いま土地が動き始めていることは確かです。それはバブル期のような拡大型の土地の動きではなく、撤退型の土地の動きにもなっております。倒産していく企業、海外移管されて国内縮小されていく企業、そして衰退していく産業といったところでしょうか。そこにもビジネスチャンスがあります。
 ある規模まできた解体業の方は、これまで何回か土壌汚染について聞かれたり、案件が目の前に来ていたりしているものです。そして、断る場合もあれば、丸投げする場合、紹介する場合などと対応は様々でした。しかし、場合によって獲得できたものが他社に流れ、解体工事までも獲得できていないケースも出ているものです。今後の撤退型にある日本産業においては、小さなモノから大きなモノまでを獲得していく入口つくりは不可欠になります。それ故各社が営業を強化しているわけですが、戦略なきままで動いていても、それは限界へと近づいていく日がやってきてしまい、だからこそ会社がその入口つくりとしての戦略を持たなければなりません。
 今後の住建設に携わる人達にとって、そして撤退型の解体工事獲得にとっても、ひとつの方法として土壌汚染対策からの入口つくりも有効ではあります。
 是非、チャレンジして頂ければと思います。
セミナー時です!
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