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丸の内で働く産廃マンこと、株式会社船井総合研究所 廃棄物ビジネスコンサルティンググループ グループマネージャーの貴船です。日常のコンサルティングを通して、そこはかとなく記していきます!

2011年4月1日 8:28 PM

復興を心よりお祈り申し上げます

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お客様各位
拝啓
 平成23年3月11日に発生いたしました東北地方太平洋沖地震により被災された皆様に、心よりお見舞い申し上げます。
 当社は、本業の経営コンサルティング及び各種セミナーを通じ、微力ではございますが、各企業様を引き続き全力でご支援させていただく所存でございます。
 何卒ご理解賜りますよう、よろしくお願い申し上げます。
 被災された皆様のご無事と被災地の一日も早い復興を社員一同心よりお祈り申し上げます。
                                                          敬具
 4月へと入りましたが、事態は様々な傷跡を残しております。犠牲となられた方々とそのご遺族に対しまして、哀悼の意を表します。震災と津波による被害と傷跡が大きく残り、懸命な救出作業や、また負傷された方々をはじめ被害に遭われ避難生活を余儀なくされている被災者もいらっしゃり、心からお見舞を申し上げます。
 2011年3月11日は日本中の意識を変えてしまった日かもしれません。様々な価値観は大きく変わり、エネルギーに対しても、自然に対しても、そして命に対しても・・・。
 この3週間、様々なことを考えておりました。
 いま、自分が何をできるのか?何をすべきなのか?
 直ぐに飛んでいき、困っていることがあれば小さなことでも手伝っていきたい。励ましていきたい。義援金は機会のたびにドンドン出していきたい。なんでも良いから喜んでもらいたい。欲しいことをしてあげたい・・・。
 まだまだ答は見つかっておりません。正直もどかしい思いを抱えておりました。
 「自分のできることをしっかりと!」は解っているものの、様々な報道を見ていると迷いが出てしまうものでした。本当に働いている場合なのか?
 この3週間、ご支援先の廃棄物処理業・再生資源業を訪問していると、震災の影響が業務にも現れてきておりました。先ずは直後の燃料不足によって、車輌が動かせず、そして従業員が出勤ができないような状況にも。そして関東では計画停電が始まり、工場の操業もままならないところや、顧客からの引取りが難しいケースも。そして住宅メーカーの建材不足による受注ストップ、自動車メーカーのラインストップ、資源価格の下落に加え資源品の輸出検査による鈍化と、業界環境が厳しくなっております。
 今日現在で、GDPが1~2ポイント程のダウンも予測されており、この先の展開が予測し難くなっております。物流網が整いつつありますが、まだまだ当該地でのモノ作りが本格化するまでは時間が掛かりそうです。
 経済損失30兆円、株式市場では50兆円の損失となり、失われた事業所は10万近くへとなり、失職者も100万人にもなりそうです。
 当廃棄物業界の内容を知らない人にとっては、ニュースで見る瓦礫の山に対して、「これから仕事が多いでしょう」とも見られますが、既に出動も始まっている各地の産廃協会からのボランティアが多いものです。中長期的には復興の各種工事が始まりますがそれも局地的なことであり、全国的な視点で見れば、公共工事も復興に集中することが想定されます。
 計画停電や節電が長期的になることも予想され、経済活動も大きく打撃を受けていくことでしょう。
 農地も心配です。塩害と原発による風評被害もあり、農業の再開に時間が掛かる地域も多いことです。
 被災地での雇用も各種工事には足りない程となるでしょうが、その一時的なものではなく、中長期的に働ける場所が生まれてこなければ、真の復興にもならないでしょう。
 誤解なきようにお伝えしたいのですが、いま取組むことは本当に新たな街づくりかもしれません。冒頭お伝えしました通り、人々の意識が大きく変わりました。これまでのしきたりや当たり前はそうでなくなり、新たな価値観が生まれているときです。何を重点しなければならないのか?一番重要なものは何か?
 環境対策は、その最たるものかもしれません。長期的に重要なことであるのを皆が理解していても、具体的に進めていけないのは個人のエゴが優先され、総論賛成各論反対となっていたからでしょう。
 廃棄物処理業・再生資源業が環境企業で括られるようになり久しいですが、今この瞬間から本当に環境をつくる企業になれる時ではないでしょうか。環境対策企業ではなく、環境創造企業です。
 
 大量生産、大量廃棄とするマス発想が本当に終わりをつげ、これから適量生産による適量廃棄にも変化することでしょう。
 私がやらなければならないこと、それは新たな廃棄物処理業・再生資源業をつくろうとすることを全力でサポートすることでしょう。1社でもたくさん、そしてそこに関わる全ての人が幸せになれるように、これからも気持ち新たに取組んでいきます。
 少しでもこの業界を勇気付け、そして元気な廃棄物処理業・再生資源業をつくっていきます。

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