丸の内で働く産廃マンのブログ|産廃WEB|船井総研

丸の内で働く産廃マンこと、株式会社船井総合研究所 廃棄物ビジネスコンサルティンググループ グループマネージャーの貴船です。日常のコンサルティングを通して、そこはかとなく記していきます!

2011年4月18日 9:34 PM

研究会でした「増客」

未分類

 私が主催する、廃棄物ビジネス新世代経営者研究会の4月度例会でした。今回は当初の予定から変更をしての、増客が主テーマとなりました。
 このたびの、地震、津波、原発と3つが重なった災害にて、明確に変わったことがあります。2011年3月11日に日本人の意識が変わったのです。災害に関して、エネルギーに関して、モノ作りに関して、命に関して、幸せに関して。自らのこれまでの価値観を見直し、意識が変わったのです。意識が変わると、当然時流が変わっていきます。これまでの大量消費は当たり前ではなくなり、消費の考えは贅沢から違ったものになりました。当社の会長をしている小山は、これを贅選と言っております。
 廃棄物の減少スピードはこれから先に加速することになるでしょう。瓦礫の撤去、復興需要という言葉も出てきますが、一時的な局地的な増加であり、消費の減少が廃棄物の減少に連動していきます。モノを消費しない、つまり廃棄物を増やさない意識が上がっていくのです。
 この時流下で何を取組まなければならないのか?間違いなく増客視点です。売上を追わずに客数アップに力を入れて欲しいと思います。
 しかし、如何に増客を仕掛けていくべきかが重要なことだと思います。普段から新規開拓を続けている方達にとっては、当たり前のことと思ってしまうことでしょう。
 もう一度考えて欲しいと思います。売り込みにいけば、必ず値下げをしなければなりません。また、増客とは同時に現在の顧客を守ることも含まれております。どんなに新規開拓に力を入れていても、他社も同様に新規開拓に力を入れており、守りが薄れていけば顧客が逃げていくことでしょう。
 つまり増客とは、既存の廃棄物だけを考え新規開拓することではありません。既存の顧客には、顧客との関係が強くなる商品であり、新規開拓ならば廃棄物処理だけではない営業をしなければなりません。
 そしてその増客された客数だけ、将来が読めるようになります。将来のことは勿論誰しもわからないことではありますが、しかしそこで何もしないなどはなく、顧客数を増やしていくことが変化を可能にさせてくれるものです。
 だからこそ時流に合った商品付加が必要になるでしょう。
 例えば、現在は顧客が省エネに向いています。東北や関東では今年の夏の25%削減に向けて、該当エリアだけの話ではなく、全工場上げての取組に変化しています。私のご支援先でも、省エネ提案事業に取組んでいる企業では、この提案だけでも驚くほど簡単にアポイントが取れています。顧客が待ち望んでいるからです。
 しかし省エネ提案といっても間違ってはいけないのでは、代理店型になることです。代理店は先に商品ありきであり、それを売り込もう、売り込もうとしてしまいます。このようなことは顧客が望んでいません。顧客は自社ならではの提案を望んでいるのです。先に商品ありきなどありえないのです。
 売ろう売ろうとするのではなく、本当に顧客の為を思い、最適な商品を設定しなければ理に合わないことになるでしょう。
 ビジネスに「理」は絶対のことであり、理に合わないことは長続きしません。売れたことに自らが喜ぶようなビジネスではなく、顧客が喜んだことに自社が喜ぶビジネスでなければ長続きしないのでしょう。
 これからの時代、増客ということに是非力を注いでください。そして廃棄物処理業の方は、是非業態というものに拘ってください。
先日出席させて頂いた、ご支援先の社員総会にてストリートでの書道家?の方をゲストに呼ばれており、私も書いてもらえました。その人を見て、直感にてその人の性格や内面を文字にしてくれます。嬉しいですね!
F1000003色紙.jpg
4月に入り、海も混んできはじめました。早く、水着だけで入れる季節にならないですかねー
F1000001ルナ4月.jpg

■「未分類」カテゴリの最新記事