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丸の内で働く産廃マンこと、株式会社船井総合研究所 廃棄物ビジネスコンサルティンググループ グループマネージャーの貴船です。日常のコンサルティングを通して、そこはかとなく記していきます!

2011年6月20日 12:53 PM

関東の産廃のご支援先「中間処理場の赤字体質」

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 本日は関東の産廃のご支援先でした。同社で毎月の実績数値の確認を行っていると、部分的に利益率が悪化している部署がありました。責任者は当然原因を見つけ改善に取組んでいくのですが、その際に困ることは、根本としての改善になっていないケースです。
 中間処理場の数値は単純なものであり、inとoutの関係だけです。しかも通常の製造業と違い、加工の要素は複雑化されておらず、単純な加工(処理)にて構成されているのみです。この問題を見つける際に本質に入れていないケースというのは、根本の原因を見つけられていないことです。機械の効率や選別スピード、荷の内訳も間違いではありません。しかし中間処理場の本質から考えていくと、減容もしくはリサイクルが目的であり、商売の観点からはそこでコストが合う方法以外はしてはならないことでしょう。
 縮小市場では必ず価格競争に陥ります。様々な改善を重ねても、その改善が実を結ぶスピードよりも価格下落による状況悪化のスピードが勝るかもしれません。その為、実は不採算の顧客を受け入れず採算の良い顧客だけを受け入れよといっても、難しくなりがちです。
 本質は中間処理を止めることかもしれません。つまり、業態を変えるということにもなりますが、それでは答になっていないので今回は言及しません。
 やはり短期的に目指すことは、顧客を変えること、商品を変えることになるでしょう。しかし中長期に見れば縮小にならないものでなければなりません。国内産業が縮小市場といっても、全ての会社と商品が下がることなどありません。ツイているものを探し、その割合を増やすことでしょう。短期的な顧客開拓などで終らせず、ツイていない会社とは付き合わない程の気持ちでしょう。ツイていない会社とようやく取引ができても、生産が落ちていくことや更なる値下げ要求や他社からの売込にて挙句に転注もあるかもしれません。
 処理先を変えること、外注費を抑えること、修繕費を抑えること、これらは全て取組まなければなりませんが、ミクロに捉えないことが重要ではないでしょうか。
 これから先の廃棄物減少市場において、ますます中間処理場の生産性アップは必要となりますが、儲かる中間処理場を改めて考えて欲しいと思います。
 
大好物の骨付き地鶏です!本当にビールに合います!!
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更に、横浜の一鶴です。本当に美味いです!!小川さんと支援帰りに寄ってきました
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で、やはりルナです。最近は天気も悪いのですが、海の家は着々とできあがってきています。夏が近付いてきましたねー
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