あの灼熱の夏に行なわれた農業から,早くも数ヶ月経ちますが、秋作は既に始まっております。
場所は当然鯉渕学園船井総研農場(仮称)です。
今回一緒に行ったのは、エコウェブ担当のナカヤマブログでお馴染みの中山とタクシー業界の風雲児である河内谷です。
そして農法指導は、当然我が環境農業グループの農業の伝道師且つ農業界のチェ・ゲバラとも言われる山田です。
既に秋作も始まり、数週間も経っているのですが、今回のテーマは雑草と害虫取りです。
到着して、またもや農業を甘く見ていた私は到着早々にビールを飲んでいたのですが(朝です)、その作物状況を見て絶句していまいました。
今回は収穫祭の鍋に照準を合わせた為に、鍋の具系が多かったのですが、白菜、ブロッコリー、キャベツは害虫にて壊滅状態でした。一方で大根とホウレンソウは無事だったのですが、害虫に狙われ易いそれは葉がガイコツ状態にもなっていたのです。
AMは雑草抜きに精を出して、午後より害虫獲りを開始しました。青虫やアゲハの幼虫や見たこともない虫がひとつの作物に20匹は住んでおり、それを指で「プチュプチュ」と潰しておりました。当初はその「プチュプチュ」によって、その青い液体が顔面にも降りかかっていたのですが、慣れてくると潰し方のコツも得てきました。
害虫をジックリと見て潰していたつもりですが、山田が探すとまだまだ見つかってしまいます。数百匹は潰していたのですが終わりは見えず、新たに作物を植えてその日は終了となりました。
既に筋肉痛の予感がしながらも感じたことは、今の無農薬野菜の価値についてです。無農薬野菜を作る人達は、この数の何十倍の数を手間隙かけて育てています。1日で結構へこたれている自らと違い、毎日毎日自然と闘いながらおいしい野菜をつくることに手を掛けています。しかし、その手間とは比例せず消費者が野菜を買える価格になってしまいがちであり、対価として正しいのかに疑問を感じてしまいました。
私自身は農業に対して深い思いいれはありませんが、それでも食に対する安全と国内自給率の危うさを考えた折には、今のままの農業であることにまだまだ本質とは違うものも感じています。
農業を僅かでも作業を通じて味わっているからこそ、感じたことかもしれません。いま、雑誌やテレビのメディアが農業関連をにぎわすことも少なくないのですが、現場での本質を知ることも重要ですよね。
関係無いのですが、同地にいたヤギです。
これまた和みます。
ハイジのユキチャンを思い出します!