丸の内で働く産廃マンのブログ|産廃WEB|船井総研

丸の内で働く産廃マンこと、株式会社船井総合研究所 廃棄物ビジネスコンサルティンググループ グループマネージャーの貴船です。日常のコンサルティングを通して、そこはかとなく記していきます!

2009年12月24日 10:58 PM

関東の産廃のご支援先「組織は離合と集散を繰り返す」

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 本日は関東の産廃のご支援先でした。
 組織編成の話となり、同社トップにも正直迷いが出ていました。その理由は幾つかあったのですが、①戦力に関すること②長期短期ビジョンとの整合性というものだったと思います。
 しかしこれは同社に限ったことでもなく、ご支援を通して多くの企業で直面する話でもあります。
 ①の戦力に関しては、そのポストに充当する為の人材課題です。任せていきたい仕事はあるが、そして会社の成長がされていても、それをやれる人材がいないということです。部長や課長、マネージャーやリーダーなど様々な役職があっても、その役割と権限と責任が明確でなかったり、明確であってもそれができている人がいなかったりとなってしまいがちです。結果として、数少ないそれができる能力のある人が兼務だらけになっていたり、社長や取締役クラスまでもが兼務で現場の最前線になっていることもあります。つまり戦力が整っていたら、組織を考えることも随分と楽なのにと思いがちになってしまいます。しかし戦力が整っていない中で、組織をどのように構築していくべきなのかと答に窮してしまうということです。
 ②の長期短期のビジョンとの整合性というものも、人材に関するかもしれませんが、長期的な方向に合わせた組織を作ろうとしても、現在の短期的対応にはそぐわないことも見えている場合です。長期的方向性として、例えば分社化というものがあれば、分社を目指した事業責任をそこで完結するように組織を作っていかなければなりません。しかし、①のようにそれを任せるポストの人材不足や、この不況期対応として事業部型が難しいなどの場合は、どの時点を見た作り方が正しいかが解らなくなってしまいます。
 多くの組織の悩みにて、そして組織を変えることに対して自らの軸がぶれているのかも不安にもなってしまいます。組織のことを考えていくと結論がなかなか出てこないことも確かです。
 しかし答として明確にあることは、「組織は離合と集散を繰り返す」ということです。今の現状でもちろん将来を見据えた組織でなければなりませんが、その戦力が無き場合や非常時対応としての組織を考え抜いてつくり、もしそこで不都合があれば変えれば良いだけです。
 組織は様々な形に変形していっても、何もおかしくありません。時流が変わることも然り、人の成長も能力も変わるので、それが確認できた時点で変えていくべなのでしょう。
 変えることを怖れるよりも、変えないことでのデメリットを考えてみてください。

2009年12月23日 7:54 AM

中部の産廃のご支援先「作戦会議」

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 本日のご支援は中部の産廃のご支援先でした。
 ご支援後の夜にターミナル駅にて、経営相談をお受けしておりましたが、いつも思うことは企業の悩みは百社百通りです。
 セミナーご参加企業にはご参加特典として、1時間程度の無料相談を実施しております。作戦会議とも呼んでおります。多くは日を改めて、会社に来て頂くことが多いのですが、いつの時代もそのご相談内容は違うものです。他社から言わせれば贅沢な悩みを抱えている企業もあれば、緊急性を伴う悩みというよりも課題を抱えている企業も多いものです。
 その中でも今年もっとも多かったものは、営業系のお話ではなかったでしょうか。「営業を強くしたい!」とこの時代だからこそ、抱えている不安材料でもあると思います。公共土木減少、住宅着工数80万戸割れ、製造不況、各社の廃棄物減量の取組も響き、まだまだ廃棄物マーケットは減少していきます。過去までは近隣同業他社との兼ね合いや、持ち込み客との関係からも攻めることができなかった企業や、過去客にて経営が大きくぶれなかった企業が、この時代にさらされていることは営業の重要性もあったのではないでしょうか。不思議なことに、これまでも営業強化に取組んでいた企業程、その悩みもあるものです。他社が取組んでいない時は、自社の営業展開もスムーズになっていたものが、各社との差が近づいてきていると実感しているようです。
 例え半歩でも他社より先に競合より前に出れるか。その拘りが経営の大きな部分に影響が出て行くのでしょう。

2009年12月17日 10:26 PM

関西の再生資源のご支援先「ホルモン」

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本日は関西の再生資源のご支援先でした。
題名の通り、仕事とは全く関係無い話で恐縮です・・・。
 突然ですが私は所謂B級グルメというものが大好きで、よく雑誌などのB級グルメ本を見てニヤニヤしています。雑誌やテレビなどのメディアでも紹介されるようになり、ブームでもありますよね。不況下では安くても美味しいものを求めるのも当然の流れです。
果たしてB級の定義はと言われますと様々な価値観にて評されることも多く、質より量などが多く共通化しているのかもしれません。勝手ながら私のB級グルメとは、美味しいながら安い、店構えや雰囲気などの外見に囚われず、味で勝負しているとしています。
 
 何故いきなりB級グルメの話をしているのかと申しますと、「貴船さんの好きそうなところがあるよ!」とお誘い頂いた店に感動したからです。
 つれて行って頂いたのはホルモン焼き屋です。軒先を利用した店作りで、ほぼ屋台のような状況と言ってよいでしょう。
 私の世代では、まさしく「じゃりん子チエ」の世界そのものと言えば解る人も多いと思います。1本80円のホルモンを次々に焼き続け、小さなカウンターでほっつきます。ビールを頼めば缶ビールが出てきます。煙はモクモクとのぼり、それを求め様々な人が買いに来てくれます。お母さんと子供が買物帰りに2本買って食べて帰っていったり、子供3人が1本ずつ買って食べていったり、仕事着(作業着)のままでお父さんが子供を連れて夕飯前の腹ごしらえをしたり、仕事仲間がニッカポッカのままで一杯飲んだ後に来ていたり、皆がそのホルモンを美味しく、楽しく食べて帰っていきます。店主の「おばちゃん」は気さくに買いに来た人と軽口を叩きながら、次々に焼き続けてくれます。
 味はもちろん最高に美味しいのですが、それよりも大事なことは「誰と食べるのか」かもしれません。
 食べている人達の笑顔は味以上の価値がそこにあるように見えてなりません。安くて美味しいホルモンを通した、家族や友人との時間と味を共有した価値ともなるでしょう。「モノより思い出」と日産セレナでの名フレーズがありますが、モノの価値観が多様化している今、明確に変わらないものはこの「思いの共有による思い出」かもしれません。
 大阪の下町らしいそのような日常に囲まれ、私も幸せな時間を頂きました。
 仕事の話ではなく恐縮ですが、ついつい感動してしまったので書かせて頂きました。
おいしそうでしょう!
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是非!食べて欲しいです!
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2009年12月16日 10:40 PM

中国四国の一廃と産廃のご支援先「一般廃棄物の営業」

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本日は中四国の一廃と産廃のご支援先でした。
 先方と話をしていて気になったのが、一般廃棄物向けの今後の営業手法です。数年前よりエリアによっては、ルール無視の営業が増えてきていました。紳士協定と申しますか、人のモノを横取りしないなどの暗黙のルールが存在していました。それ故に営業と言えば、一度契約が決まれば既存対応も少なく、新規は新店のみとなっていました。その新店に、ここぞと群がるわけですから情報戦でもあったかもしれません。処理場は同じ場所に持っていくわけですから、価格差は大きく変わらず、運賃の経費を下げるには近隣を多数獲得していることが大前提でした。つまり該当のパッカー車1台損益が上回った企業で情報や政治力の強いところは勝ちやすかったと言っても良いでしょう。
 しかし一方で7年程前から、管理会社としての動きが増えてきたのも事実です。本社などに直接営業を掛けていき、一般廃棄物ならば業者選定や確認などのコンプライアンス管理、業務管理(実績及び日常報告)、廃棄物コスト削減(頻度の見直し、有価品売却)などの煩雑業務を受けるようになりました。確かに許認可上では市町村単位での許可となり、新たに地域拡大にて進出してくる企業にとって、またFCなどの本部にて廃棄物リスクを該当部署の僅かな人員にて管理するには難しく、当然の流れであったかもしれません。
 ただ一方で危惧するのはこの管理会社の手法がいつまで続くのかということです。ある種の業界が向かえた時代の歪によって、必要とされた手法であったかもしれません。本来は当然自社で行うべきであって、しかしその件数の多さにより手が足りないことや法的リスクを抱えながらも少ない材料にて判断する難しさからも成り立っているのでしょう。
 全てが優良な業者になり、また許認可の制限が外れ広範囲で扱える業者が生まれたり、適正な手法と適正な料金にこなれてくれば不要の話です。
 しかしそれを待つことは時間との戦いでもあり、いつまでとは言いませんが頼らざるを得ないのも事実です。
 最近は一廃の新規営業でも新店が出店前に中央で既に決まっていると話が出ることも多いのですが、今後益々中央での戦いが激化されることも予想されます。

2009年12月14日 9:58 PM

関東の産廃・鉄スクラップのご支援先「来年度の計画」

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本日は関東の産廃・鉄スクラップのご支援先でした。
 各部門責任者とともに、数値実績の予実管理を毎月行ってきましたが、いよいよ2010年度の数値をつくる段階が来ました。4月から新年度の会社は3月中がこの予算作成の大詰めではありますが、同社は1月がスタート月であり、それ故に数値の大詰めは今となってくるわけです。
 しかし数値の詰めというものは、こちらまで緊張感があります。数値を背負う責任者にも様々なタイプがいて、ヤル気はあるのですが大風呂敷タイプから、慎重派の人、考えが薄かった人・・・etc。一方で会社としての中長期的な目標の数値もあり、またキャパ的な能力のあるものの、伸ばして欲しい場所もあれば、限界いっぱいまで頑張っている場所、そしてそのような各所の積み上げた数値と経営側との乖離。経営側は痛い程に各々の実情と背景も見えており、しかし会社として経営として求めなければならないそれらの様々な成果が悩ませてしまうことになっています。それは、いち個人としていち人間としての部分と社長業としての間での軸のブレかもしれません。
 コンサルタントとしての私はといいますと、目標数値は中長期に従って作り上げたい反面、到底無理な数値もつくりたくありません。戦意喪失もせず、一方で皆が高い目標も追いかけられるレベル感をつくりたいとも思っています。
 目標がなければ、闘志も生産性も7掛けになってしまいます。高い目標と現実の間の温度を是非見つけてください。

2009年12月11日 9:00 AM

東北の解体業のご支援先「現場作業者がサービス業に」

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本日は東北の解体工事業のご支援先でした。
 先般の打合せにて、トップ及び幹部達と作業者の意識向上を目指そうとの話になり、現場作業者向けの研修を行いました。座学にての一般論のようなサービス学や精神論的な勉強などではなく、解体工事業の作業者が明日から直ぐに取り組める部分というものに絞込み、「学ぶ」というよりも「気付く」に特化しての実践でした。
 
 私自身これまでお伝えしてきたことに、解体工事業もサービス業になるという持論があります。建設業、住宅産業、リフォーム業といった建設関連に携わる人達は、とうの昔にサービス業に進化していたのに、解体業はまだまだ遅れていたのは事実です。もちろんそれは、歴史的背景がその業としての確立を遅れさせていたこともありますが、しかし時代は必ず遅れてきた業界にも先にあった業界のように変化をしていくものです。知らず知らずのうちに同じ道を辿り、商品メニュー化とサービス業化していきながら、異業種参入とともに価格競争へと陥ってしまいます。だから先人の成功事例は異業種から学ぶことが重要な要素にもなっていくわけです。そのサービス業化する為に経営者の意識はもちろんのことながら、苦労する点は作業者をサービス業化することではないでしょうか。
 多くの解体工事業の作業者がそうであるのですが、会社としてこれまでサービス業としての勉強を専門的にした経験も無いことが殆どです。それ故、長い時間椅子に座った講義にも向いていませんし、また他の飲食や流通業やホテルなどの業種で当たり前の話をしていても、遠い話にもなってしまいます。大切なことは明日から実践できるサービス業としてのことではないでしょうか。そのちょっとしたことかもしれない部分が、他社に比べて大きな差になることも多いものです。もちろん、ヤル気のある各社は追いついてくる企業も将来は出てきますが、その折には更に一歩先に向かう気持ちさえあれば良いのではないでしょうか。
 「ウチの会社(業界)ではまだ早い」を是非抜け出して欲しいですね!

2009年12月9日 9:13 AM

北関東の産廃のご支援先「関係者集合」

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本日は北関東の産廃のご支援先でした。
 同社では新たな事業の立上を計画していますが、本日は社内の関係者は勿論のこと、外部で携わってくれるスタッフも集合して頂き、プロジェクトの進行打合せでした。関係者各位が集まるということは、一見無駄のように見えることも何点かの意義が存在していることも確かです。先ずパーツではなく全体像の把握により、その本来の意義が伝わってきます。
何故、その事業をやろうとしているか?
その事業の先にどこに到達をしていこうとしているか?
 概要では伝わらなかったことが見えてくることにより、更に高いクオリティのものが完成してくることでしょう。
 そして参加者の意識向上です。傍観者ではなく、そして一部分担当としてでは当事者意識は絶対に生まれてきません。これは様々な業務や社内作業やイベントでもそうだと思いますが、自分には関係のないことと捉えてしまえば、例え一部分の仕事をしていたとしても、「やっつけ仕事」にもなってしまうでしょう。しかし、それが深く関わることによって、仕事の質が大きくプラスに働いていくでしょう。
 全員参加型経営という言葉がありますが、これはまさしくその当事者意識を加えることにより、仕事の質を高めるというものです。ディズニーランドが従業員の皆様をキャストと呼ぶのも、この当事者意識のひとつでもありますよね。
 では、経営面においてどこまで全員参加の意識をつけられるかと言えば、やはり根気かもしれません。いきなり経営会議に参加させても意味は少なく、段階を踏むことしかありません。管理者から意識を変えていき、そしてその管理者が部署内で意識を伝え続ける根気が必要です。そしてそれが社風となる日が必ず来ます。難しいことから始めることもなく、社内横断的なプロジェクトを少しずつでも立ち上げていき、そして複数のプロジェクトが動き出すようになれば良いでしょう。
 どうせ仕事をするならば、楽しく仕事したいですよね!

2009年12月8日 7:09 AM

環境省・役所への訪問「時代で変化?担当者?」

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 本日は、あるプロジェクトの調査にて環境省と行政への訪問を行いました。ご担当者も快く対応頂き、十分な調査の方向性も確認できました。ありがたいことです。
 私自身、中途入社で船井総研入社後に当初から環境ビジネスに携わらせてもらいましたが、当初は行政向けでの環境ビジネス、新エネルギービジネスでした。行政向けの環境ビジネスとは、もちろん各行政が取り組む環境ネタの様々であり、新エネルギービジョンの策定やら、湖沼浄化から各種リサイクル設備導入、そして環境イベントのお手伝いまでありました。何十箇所もの行政をまわりヒアリングや提案などもさせて頂きましたが、まさしく対応は様々であり、「これがお役所仕事か・・・」と実感させられることも多々ありました。もちろん、全ての行政マンがそうではありませんが、傾向として多く見られるということです。
 素っ気無いだけならばまだしも、馬鹿にした人、横柄きわまり無い人、杓子定規な人、覇気の無い人と様々です。私も前職は営業マンであったので、新規開拓の折には様々なタイプの人と会ってきましたが、その中でも行政マンは特殊であった気もします。繰り返しますが、全ての行政マンがそうではないのですが、所謂サラリーマンとは違うことが多いものです。成果を上げることに注力や目標がなく、そして自社利益を追求することではありませんので、住民サービスの視点だけでは考え方も変わって当然かもしれません。しかし、本当に住民サービスを考えての発言や対応では無いと思えることも多いものです。面倒くさいの表情が前面に出ていたり、そして尺度は「前例がない」「実績がない」で測られることは、その特殊性の一部かもしれません。3年に一度の異動なども、そうさせてしまうのでしょうか?そこにある風土と環境が人をつくっており、仕事感を変えさせていった結果でもあると思っております。
 しかし、だからこそ、行政で出会えた人達で、理念に燃えた人や親切丁寧な人、杓子定規で無い人、相手の立場を理解しようとしている人、尊重しようとしている人に出会えると嬉しくなってしまいます。
 人と人のコミュニケーション故に当たり前ですが、同じ仕事をするならば気持ちよく仕事もしたいですし、感謝をされると嬉しいものでもあります。住民サービスとは、この感謝されるということではないでしょうか。
 私も素晴らしい行政マンとの出会いは、嬉しさのひとつでもあります。
話は全く変わりますが、紅葉の写真を撮りました!
昔はそのようなものに全く興味の無い人間でしたが、歳をとったのか今年は興味を持っています。日本ならではの美しさかもしれません。心が安らぎますね!
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相変わらず、携帯電話のカメラで撮っていますので、ダイナミックさが伝わり難いかもしれません
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でも本当にキレイでしたよ!
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最近はこういったモノを見ると直ぐ写真に撮る癖がつきました。カメラ少女も流行っていますね!
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2009年11月26日 7:56 AM

関東の産廃のご支援先「若手営業マンの成長」

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本日は関東の産廃のご支援先でした。
営業部門でのご支援時にに若手営業マンから相談されたのは・・・
「貴船さんの言うように産廃の勉強もしています。新規もまわっています。営業ツールも使っています。しかし、まだまだ思うように新規が伸びません。後は何をしたら良いのでしょうか?」
 成長過程の若手新人営業マンと話をするとよく出てくる会話のひとつです。ヤル気のある営業マン程、この状況に陥ってしまうことかもしれません。だから、それが悪いこととは決して言えません。成長したいからこその焦りが出ているとも思っています。
だからと言って、「ま、大丈夫ですよ!ははは!!!」と高笑いしていることはしておりませんが、焦り、悩んでいる時だからこそ伝えている幾つかのことがあります。
 重要なことが、「守破離」です。武道やスポーツをしている人は特に馴染みのある言葉かもしれません。指導を仰ぎ、稽古をする時にその順序を示す言葉でもあります。独自の境地を拓く為には、師の流儀を学び、励み、他のやり方をも学ばなければならないということです。これは武道だけでありません。「道」というもの全てに存在しており、華道も茶道もです。繰り返し型の稽古を積み、基本ができるようになっていくのです。そして少しずつ工夫が加わり良いものだけが残されていきます。つまり型は変化していっています。受け継いだものを守り、合わなくなったものを捨て、独自の工夫によって、これまでの型を超えた独自の型が出来上がっていくものです。
「守」
先ずは基本型がしっかりと身につけられるようにします。指導者の教えを守り、話を聞いてその通り実践していきます。そしてそれをしっかりと守ることです。
「破」
基本型がしっかりとできるようになれば、型を破る時がきます。それが「破」です。自分自身で工夫をしてみて、他のやり方も真似てみたり指導者に教わらなかったやり方をも試していきます。そしてそれが上手くいけば、更に発展型を試していくのです。自らの特性に合わせた修行を重ね、新たな境地を見つけていきます。「型破り」と「型無し」は大きな違いがあり、ベースの型ができる人だけが型破りが通用していきます。
「離」
型から離れる時です。指導者からも離れ、自らで作り出した内容を発展させる時がその時です。自己の学んできたものの集大成であり、一流を編み出すことでもあります。何事にもとらわれない境地といっても良いかもしれません。
 柔道ならば受身の練習を積み、どんな投げられ方をしてもそれが条件反射で出ることも「守」であり、野球ならばキャッチボールや素振りを何度もすることにより、どんな体制でも投げたり打ったり身体が体得していたりするのも「守」です。野球なら振り子打法のイチローは当然「離」です。空手も型をしっかりと練習しますし、テニスでもラグビーでもバレーでも、バスケでも全てのスポーツに存在しています。そして、スポーツや武術だけでなく、経営にも技術にも学問にでもあてはまります。人間の生き方そのものかもしれません。
 営業マンも、もちろんそうです。営業マンにとっての「守」がしっかりとできているかを見直すことです。たまたまラッキーパンチが当たっていることもあれば、たまたま得意ゾーンにて受注できたことがあっても、それが「守」の結果でないことも多いものです。当たり前のことが当たり前にできるようになることを、徹底的に追い求め、学び、精進していくことしかありません。
 だから成長過程で壁にぶつかれば、当たり前のことを再度チェックして欲しいと思っております。
 急がばまわれ?かもしれませんね。

2009年11月21日 9:30 PM

関東の産廃のご支援先「よっしゃ!はじめよか!」

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 本日は関東の産廃のご支援先でした。
 同社では営業の組織化に取組み、脱属人営業としての取組をサポートしています。この営業部門の強化と組織化は、今年一年の中で多くご要望のあったテーマでもありました。
 廃棄物処理業・再生資源業界が営業を強化しているということは、今年ブログでも書き続けたテーマでもありました。7年程前から営業強化をご支援させて頂いていた廃棄物処理業の方もいましたが、ようやくそれもヤル気のある各社でも定着に向かっているということでもあるのでしょうか。
 恐らく、08年までの業界での成長路線では、ここまで営業の組織化が望まれるものにはならなかったと思います。09年度という非常時が来たことにより、将来に漠然と抱いていた危機感が表面化していったのかもしれません。人というものは恐ろしいもので、将来に対する不安は多くの人が持っていても、その緊急性と重要性においては見失うものにもなってしまいがちです。緊急性のある課題、つまり今日明日、来週、来月のことなどは、すぐさまに取り組もうとします。これは当然のことであり、その所謂「もぐら叩き」のように課題をポコポコと叩くことで毎日は過ぎていくものです。しかし緊急性の低い重要な課題は当然、後回しにされがちです。時流を冷静に見れば営業組織の必要性は判っていることではあるのですが、今のままで大きな問題がなければ後回しにもなっているのではないでしょうか。
 だからこそ・・・今がスタートするチャンスです。気付いた時がチャンスなのです。数年前から取り組んだ企業は勿論そのぶんもチャンスは拡がっていますが、気付いた企業にとっては、今更遅いなどということは全くありません。
気付いた今こそ、緊急性の低い最重要なことに着手して欲しいと思います。