丸の内で働く産廃マンのブログ|産廃WEB|船井総研

丸の内で働く産廃マンこと、株式会社船井総合研究所 廃棄物ビジネスコンサルティンググループ グループマネージャーの貴船です。日常のコンサルティングを通して、そこはかとなく記していきます!

2011年2月7日 11:09 PM

廃棄物処理業の組織営業「セミナー営業」

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 ここ連続で、ご支援先のセミナー営業を開催致しました。1社は顧客への謝恩セミナーであり、もう1社は新規顧客開拓セミナーでした。双方ともに多くのお客様にお越し頂き、そして次のアクションとしてのアポイントにも動き出しています。勉強好きな排出元ご担当者様が集まられたのではないでしょうか。
 私のご支援先の中には、もう何年も開催して頂いている企業がありますが、実は廃棄物処理業にとって、非常にマッチしている営業の仕組であることも感じております。
売り込みに行くと価格に陥ることは多いものです。だから売り込まなくても、顧客が来てくれることは究極のことになるかもしれません。廃棄物処理業において圧倒的な設備が有効な時代ならば、それも可能な産廃業もいたものでした。しかし現在は、その圧倒的な差別化施設というものが見受けられない中では、営業をしなくても顧客から来てくれる頻度は少なくなっていきます。
 売り込まなくても仕事を獲得する為には、顧客が受動的ではなく能動的でなければなりません。過去から我々がお伝えしているのは、「PUSH型」から「PULL型」ということになります。「顧客に押す」ばかりではなく、「顧客を惹きつける」となるべきなのでしょう。
 顧客を惹きつけるには、当然ながら顧客のニーズを読み取り、そのニーズのいる人を見つけなければなりません。その抽出がセミナーもひとつの方法なのでしょう。例えば現在、排出元が廃棄物コストダウンのニーズを持っているならば、そのセミナー開催DMを送り、そしてそれを聞きたい人が集まれば、見込み客層は見えてくるわけです。加えて、そこまで来る人の温度の高さは見込み客としてのレベルの高さでもあり、提案に対する真剣度は相当に高いものになるでしょう。そして必ずセミナー当日にアポイントを取ることができます。新規開拓でTELアポを強化している企業も多いと思いますが、10件に1件ようやく取れたアポイントであっても、プレゼンができなかったり、伝えることができない、キーマンに会えないなどでは進まないものです。だからこそ、「急がば廻れ」ではないのですが、セミナー型営業も効果的であるものです。
 廃棄物処理業がコスト競争になって久しいのですが、単なる価格提示で決まる顧客だけならば、このような回りくどいこともいらないでしょう。 しかしそのコスト訴求だけのみでの獲得には、更に上回る価格提示企業があらわれ、更に更に価格提示が必要となってしまいます。
 つまり、良い顧客との出会いと付き合いがこれから重要にもなってくるのではないでしょうか。
 
 セミナー営業と言えば、遠い世界に感じられる方も多いと思いますが、思ったより案ずるよりも産むが易しです。是非、チャレンジしてください。
タクシーに乗ったら、カラスがフロントガラスに止まりました。走り出したら逃げると思いきや、なかなかと根性を見せてくれて、時速40kmまで食らいついていました。
近くで見ると結構怖いですね・・・
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日曜日の海です。涙出るくらいにフラットでした・・・
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久々に大好物の骨付き地鶏を食べました!やはり、ビールにむっちゃ合います!
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2011年1月21日 10:07 PM

社員総会が2週連続でした

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 1月に入り、私のご支援先2社にて、社員総会が2週連続にて開催されました。
 その1社は第二回目の社員総会であり、12月をグループの締めとしているのですが、1月より新年度の位置付けでもあったので、総会開催のタイミングとしています。もう1社は初の開催となるのですが、新たな企業再構築元年としてのものでした。ともに、本当に良い総会であり、私自身も感動することが多分にありました。
 2社ともに共通していることは、開催される意義の社内位置付けが何よりも重要なものになっていることです。
 この業の特徴として、一廃や古紙を取り扱っていると年間364日は稼動しており、当然簡単に全社員が集まることが容易ではありません。夜間回収をしている企業では、開催時間帯も限定されてしまうものです。
 「仕事を差し置いてできるのか?」「皆、日々の業務で疲れている中でできるのか?」
 しかし、やらなければならない重要な事項です。何よりも優先しなければならない経営の重大な事項です。
 上場企業ならばIRや決算発表も行い、その経営方針は広く公開されており、当然社員さんにも知らせていきます。しかし廃棄物処理業の多くは中小企業であり、事業戦略の多くが社長の頭の中であることも否めません。
 別にそれでも構いません。それで何も不自由なく過ごせるかもしれません。
 しかし同じ働くにしても、一緒に働いてくれる社員さんと夢を持って働いていきたいものですよね。働く人の夢と会社の夢が一致できることは素晴らしいことです。
 その為には1年の総決算もしなければならず、立てた目標に対する成果も見直し、そして新たな事業戦略や方向性も伝えていかなければ、社員さんも夢も持てず長く働きたいとはなりえません。
 イベントではなく、会社の1年を締めくくり、そして新たな1年の始まりにすることが社員総会の意義でもあると思います。
 我々船井総研でも新年の初出社は、全社研修として2日間の宿泊にて同様のことを開催しております。12月決算の我々は、新年1日目が本当に新たなスタートです。毎年、全社員600名程が一同に会す唯一の時間であり、創業者の船井幸雄の話から会長と社長の前期総括と今期の取組み、そして本部単位、部単位、グループ単位、チーム単位とその組織の括りごとにミーティングが繰り返されます。夜は社員表彰も行い、また創業者の創業ストーリーの話も聞いて、創業の思いを常に自らに落としこんでおります。私自身もこの2日間は大好きであり、新年のスタートとして身が引き締まる思いとともに、個人の誓いも明確にする時でもあります。
 そのようなキッカケかもしれませんが、その時間への投資は企業力にとって何倍にも跳ね返ってくることなのでしょう。
 是非、様々な形で模索して欲しいですね。
こちらの社員総会ではスカイツリーが見えるところでした!
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富士山も見えました!
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全く関係の無い話ですが、日曜日に自宅近所のデカ盛りの店に久々に行きました!
昔から、「たくさん食べる男は偉い」と勝手に信じていた男です・・・
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2011年1月11日 6:45 AM

新年ですので・・・今日は産廃よりもマクロな話で!

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あけましておめでとうございます!
今回は本来のいつもの産廃日記(?)ではなく、新年らしく今後の経済予測の話をしたいと思います。
様々な経済予測があり、何を信じるべきかと考えるものです。最終的には、その多方面の情報を自らで整理して判断していかざるを得ないのでしょう。
私が特に参考にしているのは、当然ながら弊社代表取締役会長の小山政彦です。
小山政彦は今後の経済予測を
①2010年12月から株は上りはじめ、今年いっぱい上りつづけ、13,000円を越えると思う
②8月までは円高で9月から円安になる
③世界的インフレになるが、スイスと日本は大したインフレにはならない
④中国は暴動とインフレと天安門事件のようなことが起こると覇権は難しくなる 
⑤今の日本の政治力では全くダメだが、2013年の総選挙では政局大変動がおこり、優秀なTOPが出た場合は日本にも可能性がある
小山も当然ながら、様々な人の意見を聞きながら、更にこれまでの世界情勢やマクロ寒にて予想をしてのものです。
更に、弊社創業者であり、現最高顧問の船井幸雄は下記のように予測をしています。
①資本主義は潰れる
②日本は数年でアメリカの属国ではなくなる
③中国は経済覇権は握れない
④世界の覇権国は10年間は無い
⑤国債は紙ぺらになる
⑥金は上るが一時先物は信用できなくなる
そして船井幸雄とも親しく、船井幸雄にして経済予測の超プロでと呼ぶ、朝倉慶氏は
①2012年には一時アメリカ国債があやしい
②2011年秋まではインフレ、株高になる
③1月中旬には再び円高になる
④金は上げに転じ、とんでもない値をつけるかもしれない
⑤メタル・バブルとインフレは必ずおこる
⑥金と株は今が買いどき、株は今年10月ごろから要注意になる金は数年上り続ける
⑦2015年ごろからアメロという新通貨で覇権を握る
同じく超プロと呼ぶ副島隆彦氏は中国が2015年~2020年の間に
①この時$1が30円というその五年後は、$1、10円といっている
②中国の願望は世界制覇であり、インターネットで見れば判る通り、朝鮮、 日本、更にオーストラリアまで中国領になっている世界地図もあり、是非見て欲しい
③アメリカがバーストした場合、2020年の軍事力は今の60兆円の半分として 30兆円と予測でき、中国は現在10兆円だが、15%ずつ増強したとするとアメ リカに追いつくことになり、2025年には世界№1の軍事大国になっている 
 何れの予想にしても、アメリカ、中国が鍵として存在していることでしょう。そして2011年はと言えば、円高と株高、金資源高も想定されているようです。
 廃棄物・再生資源業界に身を置くものにとって、特に注目したいことは資源高ということです。メタルバブルとまでは言いませんが、金が上がっていく局面は確かに想定もでき、益々資源への注目が高まる1年になりそうではあります。
 これまでも廃棄物処理業と再生資源業の境界線がなくなっていくことをお伝えしてきましたが、更にその機運が拡がるのではないでしょうか?自らが意識しなくても顧客が意識してしまえば、その方向性に流れていってしまいます。
 経営計画も時流次第にて読み替えていかざるを得ず、今までの戦略にしがみつくことなく変えていかなければなりません。
 是非、マクロな経済予測もベースにしながら、事業戦略を再構築してください!
今年も海初めです!
さすがに水は冷たくなってきました。ブーツがいります・・・
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でも日曜日は晴れていたので、上半身はポカポカでした
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でも、波はあまりよくなかったです
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というわけで、今年も犬バカですが、よろしくお願いいたします。
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2010年12月17日 8:25 AM

廃棄物ビジネス新世代経営者研究会「2011年度の廃棄物処理業」

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 私が主催している、廃棄物ビジネス新世代経営者研究会でした。暮れは毎年恒例となっているのですが、弊社代表取締役会長の小山政彦を、また弊社環境ビジネスコンサルティングの責任者である執行役員の菊池功の特別講演を講座に入れてあります。
 小山が世界的なマクロの方向性、そして菊池が廃棄物・再生資源業の方向性についてまとめてくれました。
 改めて外部環境の方向性を見ていけば多くの人が考えてます通り、以下のことが想定されていきます。
【想定される外部環境】
●自治体は経営危機となり、公共事業も想定できなくなっていく
●自治体の一般廃棄物処理価格は上がり続けていく
●一般廃棄物の有料化は拡大していく
●一般廃棄物の部分的産業廃棄物化
●廃棄物の資源化
●廃棄物の自社処理化は増えていく
●廃棄物は減少し続ける
●廃棄物・再生資源業は食い合いとなり、境界がなくなっている
●業界は群雄割拠となり、下克上となり戦国時代へ突入
 これまでも当ブログやセミナーでもお伝えさせて頂きましたが、業界を取り巻く外部環境は更に厳しい
ものへと向かっております。廃棄物減少、価格の下落、そして廃棄物・再生資源業界のボーダレス化は来年度も益々進んでいくことでしょう。
 つまり、新たな取り組みなしでは本当に厳しくなっていきます。これまで通りの延長には衰退にしか向かわず、じわりじわりと苦しめられていくことになるでしょう。急激な悪化にならないことが一番恐ろしいことであり、気が付いた時に体力を奪われていたともなってしまいます。特に怖いことは、過去の成長要因にしがみついている時です。時代の転換点は、その過去のビジネスモデルを否定することからがスタートであり、そしてそれができた人が成功しています。
 厳しい時代であっても毎日の忙しさは変わらないことでしょう。しかし忙しくしていても儲からないことが想定されているからこそ、どんなに忙しくても将来の為に一刻も早く取組んで欲しいと思います。
 緊急でない重要なこと!是非今こそ!
【廃棄物・再生資源業の今後の考え方】
1.リサイクルはもう古い!
2.廃棄物を運んではいけない!    
3.排出元企業の自社処理(現地処理)の業務請負を積極的に展開すべき!
4.廃棄物量を減らす提案、及び、コスト削減提案をしなければ生き残れない!
5.本当の意味の「リデュース&リユース&リサイクル」が必要
6.実は、まだまだ、莫大なマーケットが眠っている!
7.(出来る範囲で)積極的に業界の枠を越えていく!
8.廃棄物・資源物業界の周辺にある「潜在需要のある新規マーケット」を狙う!
9.“業界”の枠を越えて、新しい“業態”作りにチャレンジする!
10.時代の転換点では、過去のビジネスモデルを否定できた企業が成長できる!
日曜日は、ちょっとだけ波が良く遊べました!
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2010年12月13日 6:58 PM

中四国の産廃・一廃のご支援先「環境コスト削減」

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 中四国の産廃・一廃のご支援先でした。同社では、毎年セミナー営業を開催しておりますが、今回のテーマは、「コンプライアンス強化と環境コスト30%削減」というものでした。お申込頂いた排出元企業は82名にものぼり、大盛況といっても良かったと思います。
 2008年のリーマンショック以降に、各企業はコスト削減に向かうようになりました。売上と利益が下がれば固定費の圧縮が至上命題となり、これまで余裕のあった企業でさえもコスト削減のスピードが上がっていると言っても良いでしょう。その中で、環境コスト削減は大きな企業課題になっていることも確かです。
 環境コストと一口で言っても様々なものがあります。廃棄物に関わるコストも環境コストですが、例えば環境リスクとなる土壌汚染やアスベストも当然該当しますし、ISO14000やEA21、そして環境報告書も然りです。しかし一番の環境コストとはエネルギーでもあるでしょう。エネルギーコストは製造業や流通業にとってもライフラインであり、事業を行っていくうえでの不可欠なバリューチェーンでもあると思います。しかし、エネルギー対策は環境であり、そのエネルギー削減が環境対策でもあるのです。3年前にCO2削減が日本でも叫ばれるようになり、CDMなどを実施する企業もありましたが、それもコストで会った為に2008年以降に取組みが縮小される企業もあった程です。CO2の削減とはエネルギーコストの削減でもあり、環境コスト削減でもあります。
 この一年は廃棄物処理業は廃棄物削減業にならなければならないと訴えてきましたが、いよいよ廃棄物削減業が環境コスト削減業に取組む段階にも来ています。
 それは企業、顧客が求めていることであり、そのニーズを満たすことこそビジネスではないでしょうか。廃棄物コストの10倍は使用されるエネルギーコストは、排出元にとって廃棄物を削減する以上の効果が生まれてきます。顧客思考を本当に求めるのであるならば、是非取組みをスタートして欲しいと思っております。
 「我々にはできない」「難しい」ではなく、如何に取組むべきかが重要なことではないでしょうか。
日曜日は海も暖かかったですよ!波少なかったですが。。。
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それでも、私のように日曜日にしか行けない人は、絶対に楽しもうと粘ってしまいます・・・
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2010年12月2日 11:35 PM

関東の産廃のご支援先「差別化の罠」

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 本日は関東の産廃のご支援先でした。トップと話をしていた折に、自社の差別化戦略の方向性の話が出てきました。
 我々船井総研でもご支援先の差別化戦略として、「非競争分野」「独自固有の長所」を作り、そこを徹底的に伸ばすことに注力することは多いものです。もちろん、多くの廃棄物処理業が差別化ができないことに困っており、何が差別化になるかを常に模索していることも確かです。営業マンとロールプレイングや営業ツールを作る際にはそれが明確に現れ、「よくよく考えると、ウチって強みないんですよねー」と言われる人が殆どといって良いでしょう。たまに出る内容は自分が思う差別化であり、他社との差別化、そして一番は顧客視点での差別化になっていないことです。「ウチはキッチリやっていますよ!」は当たり前のことであり、「ISOをやっています」は競合となる会社の多くが取組んでおり、「安いです」は顧客視点であることはあっても愚かなこととなるでしょう。
 差別化に向かう際には、付加機能型、増殖型で向かうのは差別化にならなくなるとも、ハーバードのビジネススクール教授でもあるヤンミムンの著書「ビジネスで一番、大切なこと」でも言われております。異質的同質性とも言われ、消費者を向いていないことが多くなってしまいます。付加機能型とは、当初の機能をよりよくする為に機能を追加していくことで起こります。、競合他社の機能や消費者の求める機能を次々に付加し、商品力を高めていくのですが、結果として差別化というよりも、消費者にとって解りにくいものになっていることが多分にあるとも。携帯電話などは最たるものかもしれません。電話がどこでも喋れることが主目的でありながら、メールやインターネット、そして写真やお財布携帯、テレビ、音楽、ゲームまであるのですが必要なものは限定されているのでしょう。スマートフォンが流行していますが、それは電話としての機能を飛び越えて、情報を持ち歩けることが主目的なのでしょう。
 付加機能型は、必ず元の機能に戻っていくものです。瞬間的な付加機能の増加は、結果として消費者に受入れられないものとなり、消えていくこととなっています。子供の頃にあったもので、ラテカセとしてラジカセにテレビがついたものは消えていきました。ラジカセの機能は、主目的として持ち運べ、コンパクトに聞けることです。テレビがついて重くなり、高価になったものは受入れられなくなりました。某食品会社のカーップラーメンでもありましたが、ガリバーとなるカップラーメンが3分であることに対抗して、1分でできるとうたい文句にした商品も消えていきました。「1分でできて、そこそこの味なら良いでしょう」ではなく、食の主目的は「美味しいものを食べる」ことであり、差別化は味でなければならないのです。このサイクルには、企業が新たな価値提案の際には、消費者が喜ぶ⇒競合が真似をする⇒新たな価値が標準⇒新たな価値提案となり、本当に消費者が求めていない機能になっていくものです。
 増殖型も当初の製品から選択肢を増やしていく差別化を狙う方法ですが、コーラがダイエットコーラとなり、ライトになりと増えていったものの、消費者が本当に差別化とは思えなくなり商品は絞られていきました。見逃していたターゲットを攻めようと、細分化していくターゲットに向かうと意味ある違いには行き着かなくなります。
 これらが全て消費者の目にとって、「違いがわからなくなる」といった状況となってしまうのです。
 
 競合他社と比較することも間違いではありませんが、「圧倒的差別化」となると廃棄物処理業には難しいのも現状です。付加機能型の考えならば、あらゆる処理が可能となる処理施設になる場合、収集から中間、最終、再資源化施設と複数の業態に向かう場合などもそうだったでしょう。建廃業が住宅だけだったものが、設備業、内装工事業、リフォーム業のそれぞれのターゲットに適した処理施設になることは、増殖型になっていくのでしょう。総合型リサイクル施設もこのタイプかもしれません。
 廃棄物処理業にとって本当の差別化とは何なのでしょうか?
 地域や規模、そして現在の取組み内容から文化、顧客、そして何よりも社員の1人1人が違う中で、同じビジネスモデルが嵌るわけではありません。しかし、大きな方向性としては処理施設や機械に頼る差別化ではないことは確かでしょう。ソフト力が一番の差別化となり、しかしそのソフト力が属人的でないことが要素になるのではないでしょうか。更に、商流上の上流もしくは下流のビジネスも付加していくことにより、商売の入口の確保をしていくことでもあると思います。
 今後の日本経済の流れから読めば、人口減少による着工数減少、消費減退、国内製造業の海外シフト、そして廃棄物減量化の取組みも踏まえ廃棄物減少は否めません。その際にあるのは、現業での延長ではないことも差別化かもしれませんね。

2010年11月24日 8:28 AM

産廃セミナー「建廃強化」

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 久々に、建設系廃棄物処理業セミナーを名古屋で開催してきました。各地で一時的な業況の大小あれど、建廃業にとって試練の年が続いていることも確かです。順風漫歩と高笑いをしている人は皆無では無いでしょうか。業績が昨年対比上昇している企業でさえも、だからこそかもしれませんが、来期以降の策を練っております。
 今回のセミナーでは、建廃系事業者の為の解体工事部門の強化でしたが、それこそ解体工事の専業などでは単体で利益が出ないようになりがちです。処理業としての自社を持っていることにより、建廃と合わせて利益確保をしている部分も多くなっていくことでしょう。
 これは前回のブログでもお伝えしましたが、建廃業は入口から確保していかなければ儲からなくなるとする考えからです。それが土壌汚染であったり、今回の解体工事でもあるわけです。
 市場の縮小により価格の下落が進む業界では、一度下がった価格は元に戻らないものです。日本の住建設産業は昭和41~43年レベルの着工数、述べ床数、になっております。しかし、まだまだ事業者の数が多く、バブル化していると言っても良いでしょう。結果として生き残り合戦は、企業の利益追求へと当然繋がっていき、廃棄物の処理費は低価格化を追求していくことでしょう。
 価格下落の状況を対抗するには、①利便性の追求②上流の入口の確保、でしかありません。本件は①②の双方になるかもしれません。それぞれ複数の会社に頼むよりも一本化できる利便性、施主に近づく、問合せから獲得する為の商品つくりということになります。
 間違ってはいけないこととして、建廃を増やしていくとなれば単なる営業強化ではないということです。ターゲットの変更もあれば、商品の変更もあります。つまり、今までのやり方の延長などではなく、手法から変更なくして増量は無いのかもしれません。
 もちろん、各社の状況によっては建廃の撤退もあるでしょうし、工場系の獲得に向かうこともあるでしょう。しかし忘れてはいけないのは、縮小市場での戦いになることでしょう。それ故、前述の①②を取組むにしても客観的に伸びるものであることでしょう。
 「頑張れ!頑張れ!」では無い、会社としての武器(商品)を是非つくってあげてください!
だいぶん海も寒くなってきました。海中は暖かいのですが身体が冷えてきます。先週が3mmフルスーツで寒かったので、5mmのセミドライを出しました。まだ、ちょっと暑いかな?
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でも、波がなかったのですが・・・
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2010年11月10日 11:56 PM

産廃セミナー「土壌汚染参入」

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本日は当社の五反田事務所にて、産廃セミナーでした。
 これまで、廃棄物・再生資源業向けセミナーとして、産廃、一廃、浄化槽、古紙、鉄スクラップ、解体、と10年程で200回以上開催をしてきましたが、特に歴史あるのはこの産廃セミナーです。毎回、違うテーマに沿って、ある時は経営戦略、組織戦略、営業強化、現業強化、各種新規事業提案、などを開催してきました。
 今回は初となる廃棄物処理業・解体工事業の為の土壌汚染事業参入セミナーです。現在の東京オフィスとなる、丸の内開催などではなく、旧東京事務所となる現在の五反田オフィスでの開催でしたが、全国から実に多数の人に参加頂きました。ありがとうございました。
 
 久々の五反田事務所は懐かしいながら、やはり駅からの距離を考えると(徒歩12分!)、確かにお客様にお越し頂く際には、本当に申し訳なく存じます。
 しかし会場にお越しの方々は本当に勉強好きな人が多かった気がします。現業から変化をしたいとする強い想いがあり、ご多忙にも関わらず全国から経営者の方々が参加頂きました。勉強好きな経営者の方というのは、全経営者の1%と程と言われています。あれこれ考えても行動を移さない人も多く、そして結果として現状から何も変わっていないとなることも多くあります。先ず、良いものを取り入れよう、情報を取りに行こうとするその行動は大事なことだと思います。経営者が丸1日の時間を使い、交通費も掛けて、参加費も払って、その時間の投資まで考えれば大きな1日の投資ではないでしょうか。「中小企業はトップで99.9%決まる」とも言いますが、その視点からも経営者自らがその時間への投資ができるだけで、先ずは強い戦意を感じてもいます。ただ、大事なことは勉強で終ってはなりません。「良い勉強をした」「ウチもいつか取組もう」も結構ですが、これは一時的な戦意であり即翌日からの行動がなければ、それを実践することはないでしょう。だから、時間への投資に関しては必ず即行動にて投資回収をして欲しいとも思っています。誰かと相談をしてではなく、自らの決意を固めることこそ今後の事業を左右させてしまうとも思っています。是非、行動を起こして欲しいですね。
 今回のテーマは、特に建設系廃棄物処理事業者と解体工事業者に対して、土壌汚染対策事業参入がテーマでもありました。減り行く建設系廃棄物、そして価格下落が止まらない解体工事につきまして、今後の本業活性化の為にも、新たな入口確保とするものです。
 そもそも土壌汚染事業に関しては、我々も7年程前は事業参入のご支援を多くしていたのですが、リーマンショック以後の不動産の動きが緩やかになった為に、ビジネスも停滞気味になっていたのも確かです。これは土壌汚染だけでなく、アスベストなどでも同様であり、環境リスク系全般に対しても停滞していた2年間でした。それまで環境対策を謳ってきた企業でさえ、後ろ向きなことにはコストを使おうとせず、環境対策コストに対しては可能な限り削減方向にあったことも伺えます。
 しかし、いま土地が動き始めていることは確かです。それはバブル期のような拡大型の土地の動きではなく、撤退型の土地の動きにもなっております。倒産していく企業、海外移管されて国内縮小されていく企業、そして衰退していく産業といったところでしょうか。そこにもビジネスチャンスがあります。
 ある規模まできた解体業の方は、これまで何回か土壌汚染について聞かれたり、案件が目の前に来ていたりしているものです。そして、断る場合もあれば、丸投げする場合、紹介する場合などと対応は様々でした。しかし、場合によって獲得できたものが他社に流れ、解体工事までも獲得できていないケースも出ているものです。今後の撤退型にある日本産業においては、小さなモノから大きなモノまでを獲得していく入口つくりは不可欠になります。それ故各社が営業を強化しているわけですが、戦略なきままで動いていても、それは限界へと近づいていく日がやってきてしまい、だからこそ会社がその入口つくりとしての戦略を持たなければなりません。
 今後の住建設に携わる人達にとって、そして撤退型の解体工事獲得にとっても、ひとつの方法として土壌汚染対策からの入口つくりも有効ではあります。
 是非、チャレンジして頂ければと思います。
セミナー時です!
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2010年11月4日 8:24 AM

関東の産廃のご支援先「計画の変更は恥ずかしくない!」

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 本日は北関東の産廃のご支援先でした。
 来年度の方向性についてトップと打合せをしていたのですが、やらなければいけないことがあっても、それを実施できる壁として、人の問題に多くぶつかってしまいます。「結局は人・・・」となるのですが、諦めるわけにいかず、かといってできないことを追いかけず、近づける最善策と中長期のスケジュール化に変更をしていきました。
 残念な話ですが、これは同社だけの話ではありません。私がご支援してきた、多くの廃棄物処理業・再生資源業で見られた話です。
 中小企業では、戦略ありきで事業は進みません。大会社や外資系企業などの「組織は戦略に従う」ことは難しく、現実では「戦略は組織に従う」でなければならない部分が多いものです。立派な戦略ができても、絵に描いた餅になってしまうのです。上り調子の産業ならば問題ないのですが、縮小に向かう廃棄物処理業であれば、多くの会社が事業の方向性に悩むことになってしまっています。しかし、方向性が見えて計画をしていても、実施する壁が高く、それが人にまつわる場合は何度も足踏みをするようなもどかしさもあることでしょう。それ故、思惑通り、計画通りにいかないこともあって当然なのかもしれません。
 一度立てた計画を変えることは、恥じることかもしれません。計画の見通しの甘さもあり、そして予定通り進めることができなかった経営側の責任でもあります。しかしだからといって変更をしていないわけではありません。大事なことは、先ず先のことを決めることであり、そして時流を見きわめながら形も修正して、更に遠い将来目標に近づけることではないでしょうか。時代の責任になどせずに、自分の愚かさを認めたうえで、更に現状の組織や人に対して、時流に対してベストな方向性を変えることだけでしょう。特に結果としてみれば人の問題が多いのは、誰もが味わっていることです。ならば、それに気付いた今となっては、人と連動した方向性決めの落としどころをつくらなければならないのでしょう。
 これは個人においても同じことです。個人が立てる目標も、そして計画でさえも置き換えることは可能です。
 本年も終ろうとしていますが、改めて計画を見直して欲しいと思います。自分の行動を反省して、そして変更を恥じずに取組んで欲しいと思います。
愛犬ルナ(♀)が誕生日を迎えました。5歳です。
私の誕生日の2日後ですが、当然ながら私などより盛大に祝われていたようです。
(と言うか、私は祝われなかった・・・(泣))
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2010年10月26日 11:04 PM

関西の産廃・再生資源のご支援先「中間処理場のサービス業化」

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 本日は関西の産廃・再生資源のご支援先でした。
 同社にて、廃棄物業界・再生資源業もサービス業であることの話が出ました。サービス業として自社の業態は、如何に変わらなければならないかとなり、工場の対応もドライバーの対応もルールの設定だけでなく、その本人が心から変わらなければならないのでしょう。
 前回のブログにて業界の「非常識」になることをお伝えしました。業界の常識は異業種・異業界にとっては、非常識です。一方で他業界の常識が廃棄物業界では非常識でもあります。良い「非常識」ならば問題ないのですが、遅れている非常識ならば、間違っている非常識ならば、本来あるべき姿を考え見直さなければなりません。
 廃棄物処理業の歴史を紐解いても、過去は「処理をしてあげていた」意識が高いのも確かです。古くはし尿汲み取りの「汲み取りに行ってあげてた」意識まで遡るかもしれません。汲み取りに来てもらう家庭は、お酒まで用意して待っていたことまであるようです。その意識を持ったままで現在があると、とてもサービス業にはなれないのではないでしょうか?
 例えば、何故多くの廃棄物処理業や再生資源業は営業時間、受け入れ時間は17時までなのでしょうか?特に再生資源業ではこの意識が高く、鉄スクラップ卸売業や古紙卸売業では17時で閉まる企業が殆どです。確かに古紙問屋は年間稼動日数では多いのですが、時間は限定されているものです。
 産廃業では価格下落の影響も受けて、持込客を獲得しようとする企業もいると思いますが、それは収集運搬の持込客ではなく、工務店や設備業の自営などの持込企業であったりします。しかし本当の顧客サービスとなると、17時迄営業ではないのかもしれません。工務店や設備業者などが現場も終って戻る際に、捨てることができる便利な場所にもならなければならないかもしれません。多少値段が上がっても、翌日朝一から次の仕事にいけることは、価格以上に大きなメリットにもなってくると思います。
 工場の「見える化」だって当たり前となります。効率化を進める為にも、顧客に来てもらう工場になる為にも「見える化」は必須条件です。これも製造業から多く学ぶことができます。
 ドライバーだって同様であり、運ぶこと、引取ることはその主目的のみであり、現状ままではサービス業にはなれないのでしょう。物流業界を見れば一目瞭然であり、先に気付いた企業が何歩も先に行って圧倒的な地位にも辿り着けています。既存顧客対応は当たり前となっていき、現地見積もできるドライバーも増えてきています。
 ドライバーも工場勤務者もサービス業としての意識で仕事に取組まなければなりません。廃棄物処理業だから、再生資源業だからを理由にすることなく、またこれまで顧客に言われたことないからなども理由にせずに、進んでいる業界から学び、現業の行き着く先を見ていただければと思います。
最近、空模様が悪かったですね。。。ご支援先からいつもの山を見ていたら、まさに泣きの空に・・・
でも、もう少しで紅葉シーズンです。これは楽しみ!
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毎度お馴染みのルナです。私が帰ると、いつも必ず起きてきてくれて、風呂上りにビールをソファーで飲み始めると横で「撫でて!撫でて!」と来ます。しかし、だいたいこの時間は深夜1:30~2:00の間の為に直ぐに眠り始めてしまいます。。。
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しかし、名前を呼びかけると、眠そうな眼を薄っすらと必死にあけてくれます(笑)
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ところで、私は家で何年も晩御飯を食べていないのですが、もちろん晩御飯を抜くことも多いものです(ビールは必ず飲みますが!)。たまーに、ラーメンが食べたくなる時もあり、この日もついつい・・・
一番太る原因ですね(深夜です)。
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