丸の内で働く産廃マンのブログ|産廃WEB|船井総研

丸の内で働く産廃マンこと、株式会社船井総合研究所 廃棄物ビジネスコンサルティンググループ グループマネージャーの貴船です。日常のコンサルティングを通して、そこはかとなく記していきます!

2010年12月2日 11:35 PM

関東の産廃のご支援先「差別化の罠」

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 本日は関東の産廃のご支援先でした。トップと話をしていた折に、自社の差別化戦略の方向性の話が出てきました。
 我々船井総研でもご支援先の差別化戦略として、「非競争分野」「独自固有の長所」を作り、そこを徹底的に伸ばすことに注力することは多いものです。もちろん、多くの廃棄物処理業が差別化ができないことに困っており、何が差別化になるかを常に模索していることも確かです。営業マンとロールプレイングや営業ツールを作る際にはそれが明確に現れ、「よくよく考えると、ウチって強みないんですよねー」と言われる人が殆どといって良いでしょう。たまに出る内容は自分が思う差別化であり、他社との差別化、そして一番は顧客視点での差別化になっていないことです。「ウチはキッチリやっていますよ!」は当たり前のことであり、「ISOをやっています」は競合となる会社の多くが取組んでおり、「安いです」は顧客視点であることはあっても愚かなこととなるでしょう。
 差別化に向かう際には、付加機能型、増殖型で向かうのは差別化にならなくなるとも、ハーバードのビジネススクール教授でもあるヤンミムンの著書「ビジネスで一番、大切なこと」でも言われております。異質的同質性とも言われ、消費者を向いていないことが多くなってしまいます。付加機能型とは、当初の機能をよりよくする為に機能を追加していくことで起こります。、競合他社の機能や消費者の求める機能を次々に付加し、商品力を高めていくのですが、結果として差別化というよりも、消費者にとって解りにくいものになっていることが多分にあるとも。携帯電話などは最たるものかもしれません。電話がどこでも喋れることが主目的でありながら、メールやインターネット、そして写真やお財布携帯、テレビ、音楽、ゲームまであるのですが必要なものは限定されているのでしょう。スマートフォンが流行していますが、それは電話としての機能を飛び越えて、情報を持ち歩けることが主目的なのでしょう。
 付加機能型は、必ず元の機能に戻っていくものです。瞬間的な付加機能の増加は、結果として消費者に受入れられないものとなり、消えていくこととなっています。子供の頃にあったもので、ラテカセとしてラジカセにテレビがついたものは消えていきました。ラジカセの機能は、主目的として持ち運べ、コンパクトに聞けることです。テレビがついて重くなり、高価になったものは受入れられなくなりました。某食品会社のカーップラーメンでもありましたが、ガリバーとなるカップラーメンが3分であることに対抗して、1分でできるとうたい文句にした商品も消えていきました。「1分でできて、そこそこの味なら良いでしょう」ではなく、食の主目的は「美味しいものを食べる」ことであり、差別化は味でなければならないのです。このサイクルには、企業が新たな価値提案の際には、消費者が喜ぶ⇒競合が真似をする⇒新たな価値が標準⇒新たな価値提案となり、本当に消費者が求めていない機能になっていくものです。
 増殖型も当初の製品から選択肢を増やしていく差別化を狙う方法ですが、コーラがダイエットコーラとなり、ライトになりと増えていったものの、消費者が本当に差別化とは思えなくなり商品は絞られていきました。見逃していたターゲットを攻めようと、細分化していくターゲットに向かうと意味ある違いには行き着かなくなります。
 これらが全て消費者の目にとって、「違いがわからなくなる」といった状況となってしまうのです。
 
 競合他社と比較することも間違いではありませんが、「圧倒的差別化」となると廃棄物処理業には難しいのも現状です。付加機能型の考えならば、あらゆる処理が可能となる処理施設になる場合、収集から中間、最終、再資源化施設と複数の業態に向かう場合などもそうだったでしょう。建廃業が住宅だけだったものが、設備業、内装工事業、リフォーム業のそれぞれのターゲットに適した処理施設になることは、増殖型になっていくのでしょう。総合型リサイクル施設もこのタイプかもしれません。
 廃棄物処理業にとって本当の差別化とは何なのでしょうか?
 地域や規模、そして現在の取組み内容から文化、顧客、そして何よりも社員の1人1人が違う中で、同じビジネスモデルが嵌るわけではありません。しかし、大きな方向性としては処理施設や機械に頼る差別化ではないことは確かでしょう。ソフト力が一番の差別化となり、しかしそのソフト力が属人的でないことが要素になるのではないでしょうか。更に、商流上の上流もしくは下流のビジネスも付加していくことにより、商売の入口の確保をしていくことでもあると思います。
 今後の日本経済の流れから読めば、人口減少による着工数減少、消費減退、国内製造業の海外シフト、そして廃棄物減量化の取組みも踏まえ廃棄物減少は否めません。その際にあるのは、現業での延長ではないことも差別化かもしれませんね。

2010年11月24日 8:28 AM

産廃セミナー「建廃強化」

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 久々に、建設系廃棄物処理業セミナーを名古屋で開催してきました。各地で一時的な業況の大小あれど、建廃業にとって試練の年が続いていることも確かです。順風漫歩と高笑いをしている人は皆無では無いでしょうか。業績が昨年対比上昇している企業でさえも、だからこそかもしれませんが、来期以降の策を練っております。
 今回のセミナーでは、建廃系事業者の為の解体工事部門の強化でしたが、それこそ解体工事の専業などでは単体で利益が出ないようになりがちです。処理業としての自社を持っていることにより、建廃と合わせて利益確保をしている部分も多くなっていくことでしょう。
 これは前回のブログでもお伝えしましたが、建廃業は入口から確保していかなければ儲からなくなるとする考えからです。それが土壌汚染であったり、今回の解体工事でもあるわけです。
 市場の縮小により価格の下落が進む業界では、一度下がった価格は元に戻らないものです。日本の住建設産業は昭和41~43年レベルの着工数、述べ床数、になっております。しかし、まだまだ事業者の数が多く、バブル化していると言っても良いでしょう。結果として生き残り合戦は、企業の利益追求へと当然繋がっていき、廃棄物の処理費は低価格化を追求していくことでしょう。
 価格下落の状況を対抗するには、①利便性の追求②上流の入口の確保、でしかありません。本件は①②の双方になるかもしれません。それぞれ複数の会社に頼むよりも一本化できる利便性、施主に近づく、問合せから獲得する為の商品つくりということになります。
 間違ってはいけないこととして、建廃を増やしていくとなれば単なる営業強化ではないということです。ターゲットの変更もあれば、商品の変更もあります。つまり、今までのやり方の延長などではなく、手法から変更なくして増量は無いのかもしれません。
 もちろん、各社の状況によっては建廃の撤退もあるでしょうし、工場系の獲得に向かうこともあるでしょう。しかし忘れてはいけないのは、縮小市場での戦いになることでしょう。それ故、前述の①②を取組むにしても客観的に伸びるものであることでしょう。
 「頑張れ!頑張れ!」では無い、会社としての武器(商品)を是非つくってあげてください!
だいぶん海も寒くなってきました。海中は暖かいのですが身体が冷えてきます。先週が3mmフルスーツで寒かったので、5mmのセミドライを出しました。まだ、ちょっと暑いかな?
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でも、波がなかったのですが・・・
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2010年11月10日 11:56 PM

産廃セミナー「土壌汚染参入」

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本日は当社の五反田事務所にて、産廃セミナーでした。
 これまで、廃棄物・再生資源業向けセミナーとして、産廃、一廃、浄化槽、古紙、鉄スクラップ、解体、と10年程で200回以上開催をしてきましたが、特に歴史あるのはこの産廃セミナーです。毎回、違うテーマに沿って、ある時は経営戦略、組織戦略、営業強化、現業強化、各種新規事業提案、などを開催してきました。
 今回は初となる廃棄物処理業・解体工事業の為の土壌汚染事業参入セミナーです。現在の東京オフィスとなる、丸の内開催などではなく、旧東京事務所となる現在の五反田オフィスでの開催でしたが、全国から実に多数の人に参加頂きました。ありがとうございました。
 
 久々の五反田事務所は懐かしいながら、やはり駅からの距離を考えると(徒歩12分!)、確かにお客様にお越し頂く際には、本当に申し訳なく存じます。
 しかし会場にお越しの方々は本当に勉強好きな人が多かった気がします。現業から変化をしたいとする強い想いがあり、ご多忙にも関わらず全国から経営者の方々が参加頂きました。勉強好きな経営者の方というのは、全経営者の1%と程と言われています。あれこれ考えても行動を移さない人も多く、そして結果として現状から何も変わっていないとなることも多くあります。先ず、良いものを取り入れよう、情報を取りに行こうとするその行動は大事なことだと思います。経営者が丸1日の時間を使い、交通費も掛けて、参加費も払って、その時間の投資まで考えれば大きな1日の投資ではないでしょうか。「中小企業はトップで99.9%決まる」とも言いますが、その視点からも経営者自らがその時間への投資ができるだけで、先ずは強い戦意を感じてもいます。ただ、大事なことは勉強で終ってはなりません。「良い勉強をした」「ウチもいつか取組もう」も結構ですが、これは一時的な戦意であり即翌日からの行動がなければ、それを実践することはないでしょう。だから、時間への投資に関しては必ず即行動にて投資回収をして欲しいとも思っています。誰かと相談をしてではなく、自らの決意を固めることこそ今後の事業を左右させてしまうとも思っています。是非、行動を起こして欲しいですね。
 今回のテーマは、特に建設系廃棄物処理事業者と解体工事業者に対して、土壌汚染対策事業参入がテーマでもありました。減り行く建設系廃棄物、そして価格下落が止まらない解体工事につきまして、今後の本業活性化の為にも、新たな入口確保とするものです。
 そもそも土壌汚染事業に関しては、我々も7年程前は事業参入のご支援を多くしていたのですが、リーマンショック以後の不動産の動きが緩やかになった為に、ビジネスも停滞気味になっていたのも確かです。これは土壌汚染だけでなく、アスベストなどでも同様であり、環境リスク系全般に対しても停滞していた2年間でした。それまで環境対策を謳ってきた企業でさえ、後ろ向きなことにはコストを使おうとせず、環境対策コストに対しては可能な限り削減方向にあったことも伺えます。
 しかし、いま土地が動き始めていることは確かです。それはバブル期のような拡大型の土地の動きではなく、撤退型の土地の動きにもなっております。倒産していく企業、海外移管されて国内縮小されていく企業、そして衰退していく産業といったところでしょうか。そこにもビジネスチャンスがあります。
 ある規模まできた解体業の方は、これまで何回か土壌汚染について聞かれたり、案件が目の前に来ていたりしているものです。そして、断る場合もあれば、丸投げする場合、紹介する場合などと対応は様々でした。しかし、場合によって獲得できたものが他社に流れ、解体工事までも獲得できていないケースも出ているものです。今後の撤退型にある日本産業においては、小さなモノから大きなモノまでを獲得していく入口つくりは不可欠になります。それ故各社が営業を強化しているわけですが、戦略なきままで動いていても、それは限界へと近づいていく日がやってきてしまい、だからこそ会社がその入口つくりとしての戦略を持たなければなりません。
 今後の住建設に携わる人達にとって、そして撤退型の解体工事獲得にとっても、ひとつの方法として土壌汚染対策からの入口つくりも有効ではあります。
 是非、チャレンジして頂ければと思います。
セミナー時です!
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2010年11月4日 8:24 AM

関東の産廃のご支援先「計画の変更は恥ずかしくない!」

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 本日は北関東の産廃のご支援先でした。
 来年度の方向性についてトップと打合せをしていたのですが、やらなければいけないことがあっても、それを実施できる壁として、人の問題に多くぶつかってしまいます。「結局は人・・・」となるのですが、諦めるわけにいかず、かといってできないことを追いかけず、近づける最善策と中長期のスケジュール化に変更をしていきました。
 残念な話ですが、これは同社だけの話ではありません。私がご支援してきた、多くの廃棄物処理業・再生資源業で見られた話です。
 中小企業では、戦略ありきで事業は進みません。大会社や外資系企業などの「組織は戦略に従う」ことは難しく、現実では「戦略は組織に従う」でなければならない部分が多いものです。立派な戦略ができても、絵に描いた餅になってしまうのです。上り調子の産業ならば問題ないのですが、縮小に向かう廃棄物処理業であれば、多くの会社が事業の方向性に悩むことになってしまっています。しかし、方向性が見えて計画をしていても、実施する壁が高く、それが人にまつわる場合は何度も足踏みをするようなもどかしさもあることでしょう。それ故、思惑通り、計画通りにいかないこともあって当然なのかもしれません。
 一度立てた計画を変えることは、恥じることかもしれません。計画の見通しの甘さもあり、そして予定通り進めることができなかった経営側の責任でもあります。しかしだからといって変更をしていないわけではありません。大事なことは、先ず先のことを決めることであり、そして時流を見きわめながら形も修正して、更に遠い将来目標に近づけることではないでしょうか。時代の責任になどせずに、自分の愚かさを認めたうえで、更に現状の組織や人に対して、時流に対してベストな方向性を変えることだけでしょう。特に結果としてみれば人の問題が多いのは、誰もが味わっていることです。ならば、それに気付いた今となっては、人と連動した方向性決めの落としどころをつくらなければならないのでしょう。
 これは個人においても同じことです。個人が立てる目標も、そして計画でさえも置き換えることは可能です。
 本年も終ろうとしていますが、改めて計画を見直して欲しいと思います。自分の行動を反省して、そして変更を恥じずに取組んで欲しいと思います。
愛犬ルナ(♀)が誕生日を迎えました。5歳です。
私の誕生日の2日後ですが、当然ながら私などより盛大に祝われていたようです。
(と言うか、私は祝われなかった・・・(泣))
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2010年10月26日 11:04 PM

関西の産廃・再生資源のご支援先「中間処理場のサービス業化」

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 本日は関西の産廃・再生資源のご支援先でした。
 同社にて、廃棄物業界・再生資源業もサービス業であることの話が出ました。サービス業として自社の業態は、如何に変わらなければならないかとなり、工場の対応もドライバーの対応もルールの設定だけでなく、その本人が心から変わらなければならないのでしょう。
 前回のブログにて業界の「非常識」になることをお伝えしました。業界の常識は異業種・異業界にとっては、非常識です。一方で他業界の常識が廃棄物業界では非常識でもあります。良い「非常識」ならば問題ないのですが、遅れている非常識ならば、間違っている非常識ならば、本来あるべき姿を考え見直さなければなりません。
 廃棄物処理業の歴史を紐解いても、過去は「処理をしてあげていた」意識が高いのも確かです。古くはし尿汲み取りの「汲み取りに行ってあげてた」意識まで遡るかもしれません。汲み取りに来てもらう家庭は、お酒まで用意して待っていたことまであるようです。その意識を持ったままで現在があると、とてもサービス業にはなれないのではないでしょうか?
 例えば、何故多くの廃棄物処理業や再生資源業は営業時間、受け入れ時間は17時までなのでしょうか?特に再生資源業ではこの意識が高く、鉄スクラップ卸売業や古紙卸売業では17時で閉まる企業が殆どです。確かに古紙問屋は年間稼動日数では多いのですが、時間は限定されているものです。
 産廃業では価格下落の影響も受けて、持込客を獲得しようとする企業もいると思いますが、それは収集運搬の持込客ではなく、工務店や設備業の自営などの持込企業であったりします。しかし本当の顧客サービスとなると、17時迄営業ではないのかもしれません。工務店や設備業者などが現場も終って戻る際に、捨てることができる便利な場所にもならなければならないかもしれません。多少値段が上がっても、翌日朝一から次の仕事にいけることは、価格以上に大きなメリットにもなってくると思います。
 工場の「見える化」だって当たり前となります。効率化を進める為にも、顧客に来てもらう工場になる為にも「見える化」は必須条件です。これも製造業から多く学ぶことができます。
 ドライバーだって同様であり、運ぶこと、引取ることはその主目的のみであり、現状ままではサービス業にはなれないのでしょう。物流業界を見れば一目瞭然であり、先に気付いた企業が何歩も先に行って圧倒的な地位にも辿り着けています。既存顧客対応は当たり前となっていき、現地見積もできるドライバーも増えてきています。
 ドライバーも工場勤務者もサービス業としての意識で仕事に取組まなければなりません。廃棄物処理業だから、再生資源業だからを理由にすることなく、またこれまで顧客に言われたことないからなども理由にせずに、進んでいる業界から学び、現業の行き着く先を見ていただければと思います。
最近、空模様が悪かったですね。。。ご支援先からいつもの山を見ていたら、まさに泣きの空に・・・
でも、もう少しで紅葉シーズンです。これは楽しみ!
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毎度お馴染みのルナです。私が帰ると、いつも必ず起きてきてくれて、風呂上りにビールをソファーで飲み始めると横で「撫でて!撫でて!」と来ます。しかし、だいたいこの時間は深夜1:30~2:00の間の為に直ぐに眠り始めてしまいます。。。
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しかし、名前を呼びかけると、眠そうな眼を薄っすらと必死にあけてくれます(笑)
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ところで、私は家で何年も晩御飯を食べていないのですが、もちろん晩御飯を抜くことも多いものです(ビールは必ず飲みますが!)。たまーに、ラーメンが食べたくなる時もあり、この日もついつい・・・
一番太る原因ですね(深夜です)。
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2010年10月20日 4:55 PM

中部の産廃のご支援先「廃棄物業界の非常識」

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 本日は中部の産廃のご支援先でした。業績アップを目指し、また将来の核をつくる為に、新たな仕掛けをつくろうとしています。
 ありがたいことに、不慣れなことにも我々の提案を全面的に受入れて頂き、着々と目標に向かって進めているところです。「できない」「苦手だ」ではなく、実施の為に「どうすれば良いか」をいつも考えてくれています。特に、今までと違う手法をする際には絶対に必要な発想です。
 我々のご支援先において、業界の非常識を進めて頂くことがあります。と言うよりも、その機会の方が多いかもしれません。
 しかし、そもそも「業界の常識」とは何なのでしょうか?
「ウチの業界では・・・」
「仲間から△*□Xといわれる」
「それを崩すとたいへんなことになる」
「俺達はこうやってきた」
は、他の業界からは全く理解できないことが多いのではないでしょうか。つまり業界の常識とは、自分達の都合で常識という言葉でまとめて逃げていることが多いと思います。既得権益を守る為であったり、自社を守ることが一番であり、顧客のことを考えての発想ではありません。さんざんと「お客様のために」「顧客発想」「顧客視点」を唱えながらも、自社本位でしかない場合が陥るときです。もし本当に顧客思考を追及するならば、「ウチの業界では・・・」となる言葉は発せられず、顧客の思考の変化に気付いた時点で非常識であっても、近づけることを如何にするかを考えなければなりません。現に進んでいる業界では、その非常識を受入れて進化した企業が伸びていきました。
 
 そして今、益々非常識を常識にしなければならない時代になってきていることを感じます。他の業界から学べば、常識にこだわり過ぎた企業が負け組みになっていることは一目瞭然です。業界の為と思っていることが、顧客の為になっていないときは、理に叶わないこととなり長続きしないものです。皆が自社が大切なことはもちろん理解できますが、だからこそ非常識にチャレンジすることこそ勝ち組企業への条件かもしれませんね。
 自社の考える「業界の常識」を今一度疑ってて欲しいと思います。
 本当に顧客が求めていることは何か?
新たなことを始めるには当然負荷がかかりますが、現状のままでは何も変わりませんからこのヤル気と様々なことを受入れることが絶対条件なのでしょう。
土曜日に「キャタピラージャパン」様のラインナップフェアにて講演に神戸に行ってきました。久々の神戸で、昔よく食べていたカツどん屋に行きました。これで550円です!お得!タマゴダブルです!
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日曜日には海に入れました。でも波が・・・スネ~ヒザ・・・。サンデーサーファーには波が選べず、その機会に充分に楽しむ以外に方法はありません。
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久々に船井大阪事務所に行きました。前回はジックリと見れませんでしたが、今回は玄関に創業者である船井幸雄のメッセージを発見!嬉しくて写真を撮りました!
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2010年10月12日 6:59 PM

東北の産廃のご支援先「廃棄物処理業の営業管理職者らしさ」

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 本日は東北の産廃のご支援先でした。
 同社では営業組織を新たに組み直し、再構築をしております。組織営業への変革です。多くの廃棄物処理業同様に営業管理職者は営業マンとしての能力であったり、過去の功績などによる昇格型でした。営業管理職としての能力を求めた結果というよりは、まだまだ勉強中と言えば良いのでしょうか。
 廃棄物処理業の多くにおいて、本当の営業部長が少ないのも確かです。それも理由としては、営業組織が未成熟であったことも確かでしょう。成長期の過程において、管理職は模索しながら作られることが多いものです。成長しきった大手企業などでは、優秀な素材も入りモデル的な管理職が生まれ、そしてそれに学ぶ管理職予備軍が育っていくことがサイクルにもなっていきます。つまり、卵か鶏ではありませんが、良い管理職がいることが良い管理職を生み出す条件にもなっていきます。そうなればしかし、どうやって良い管理職を作っていくかにもなっていきます。
 本屋に行けば、リーダーシップの本はごまんとあります。そして営業管理職の本についても同様です。そこに書かれていることは大方似通っていますが、それを否定するつもりもなく、勿論その通りであることも多く、実践していくべきだと思います。しかし人には持って生まれた能力があり、そして与えられた環境も多く違うものです。顧客層も然り、部下の性格も数も違い、そして何よりも更にもうひとつ上の上司や経営者も違ってくるでしょう。それをひとつのリーダーシップ論でまとめることは難しいとも思います。
 ひとつ言えることとして、真の営業管理職とは役割と責任を実行できる人ではないかと思います。その役割や責任が多岐に渡ることも多いと思いますが、数値的、指導育成、経営サポート、他部署との連携、顧客対応 等々。全てのどれかが欠けることもないでしょう。
 実は多くの廃棄物処理業の経営者が気付いていることなのですが、営業マンとしての能力が高い結果として職位として与えた営業トップの座は、殆ど向いていないケースが多いものです。しかし、願いも込めて、対外的にも営業部長などの職位を与えているケースがあります。もちろん、個性の強い営業マンをまとめるならば、営業部員からの尊敬も集めなければならないことも多く、マネジメント力だけでも成り立たないことも理解できます。この場合の仮免許部長(課長)はどのように処遇していくか困っているものです。答としては、仮免許は本免許を与える期間を短く区切ることであり、その間の足りない能力を経営陣が担い責任を持つことでしょう。口を出さないとすることもその当人を動きやすくさせることで、必要かもしれません。しかし、口で「任せている」は格好良く聞こえるものの、会社をそしてその下にいる人達に悪影響を及ぼすことがある場合もあり、その責任は「仮免許」だからでは済まされなくなってしまいます。
 一方で任された、トップ営業マン型部長は営業マンであった場合の方が能力を発揮する場合だってあり、無理に期待させて責任をつけることがその特性を殺してしまう場合だってあります。会社にとっての幸せ、本人にとっての幸せ、それを鑑みて能力を見極めて欲しいと思います。
 これはもちろん営業管理者だけの話ではなく、その他の管理職にも言えることではありますが、管理職として向いていなくても、人間として、自社の社員として悪いのではありません。営業マンとしても輝いて、ドライバーとして輝いて、技術者として輝いていれば良いのではないでしょうか。
 良い人を仕入れようとすればする程、その管理者の育成を急いで欲しいと思います。
日曜日は暖かかったですね!
夏日でした!
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先日、久々にマラサダとスパムむすびを食べました!
ハワイを思い出しますね!!
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2010年10月5日 7:47 PM

関東の産廃のご支援先「処理施設の陳腐化」

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 本日は関東の産廃のご支援先でした。その際にトップと、また営業マンとも偶然に処理施設の行く末の話になりました。今の施設の差別化要素の薄さとともに、また今後差別化可能な施設があるかということです。
 我々もこういった業務をしていると、処理施設の売り物件などの所謂M&Aなどの話が多数舞い込んできます。多くは売り難いものも多く、売り手側のこれまでの投資額に見合わないものや、また買い手側にしてみるとそれによる投資回収が合わないものも多いものです。売り手側は特にその許可取得までの苦労が、その価値に対して納得いかないケースもあるのですが・・・。
 そもそも廃棄物処理業の弱点として、その許可取得における「絶対」がないことかもしれません。お金さえあれば施設ができるものではなく、もちろん情熱や執念だけあっても作れるものでもありません。様々な利害関係者の環境が上手くかみあった折に出来上がっていくものでしょう。
 しかし、それだけ苦労して出来上がる施設も必ず陳腐化していきます。事業検討から具体的行動へと動かし始めた際には最新のモデルであり時流であることが、その出来上がるまでの期間が5年や場合によって10年も掛かることによって、時流から外れていく結果にもなっていきます。つまり最新処理設備と言われても、実は技術的には5年以上前にもなってもしまいます。
 圧倒的差別化が可能な設備があれば、今後の廃棄物ビジネスにおいて有利なことはわかっていますが、その差別化の要素を技術に求めるとなれば難易度が上がることは当然でもあります。安定した実績が無い場合も多く、立上リスクとも戦わなければなりません。しかしそれでも取組まなければならないところが、廃棄物処理業にとって痛し痒しの事実でもあります。
 だからこそソフト力の強化に入らなければならないのでしょう。
 ソフトに磨きを掛けていき、仕組であったり人であったり、そしてそれが一番の差別化になることを具体的成長方向のビジネスに乗せていくしかないのでしょう。それが廃棄物処理業のこれから取組む重要な方向性のひとつになってくると思います。
 予てからお伝えしてきましたが、脱施設(ハード)思想に今一度切り替えてみてください。
日曜日の海です。だいぶん秋らしくなり、空いてきました。。。
昼間には海に入ったのですが、どフラットでガッカリでした。。。
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久々に五反田事務所にて、ご支援先の部門責任者会議をしたのですが、その帰りに雑誌などで有名なハンバーグ屋に行きました。ほんっとーに美味かったです!
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2010年9月30日 7:42 AM

中四国の産廃・一廃のご支援先「資源品争奪戦」

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 本日は中四国の産廃・一廃のご支援先でした。
 その折に、資源品についての話になりました。今後廃棄物・再生資源業界は業界の垣根を越えて、ボーダレスとなり、そのキーとなるのは資源品であると思っています。
 廃棄物が事後処理型ビジネスであり、この先は削減に続き、未然防止型に向かっていくことが想定されます。その過程において大きなポイントは資源にあります。廃棄物がリサイクル発想に向かって久しいですが、そのリサイクル発想には資源としての発想が根底にありながら、強引な資源の発想が多かったと思います。「リサイクルで再度資源として使えるならばこの品質でも価格でも別に良いだろう」としたところではなかったでしょうか。その資源を追いかける姿は否定しませんが、一方で本当の資源も混じっています。無理なリサイクル発想ではなく出口発想にある資源品とは、その資源を求めている人達が多く待っていることでしょう。特に資源の少ない国の日本にとっては・・・
 長く、廃棄物処理業と再生資源業はその境界線を持っていたと思います。互いの権益や領海を守りながら、そして仕事については持ちつ持たれつの関係であったとも思います。しかし資源へのニーズが高まってきた今となっては、それだけを追い続けられなくなってきています。
 一方で国内産業界の市場は縮小されつつあります。住宅建設は落ち続け、また製造品出荷額も落ち続けています。人口減少の国においては当然かもしれません。そうなれば産業界からだけでは廃棄物も減り続けるに加え、資源を確保することもできなくなることでしょう。鉄非鉄スクラップ業界も古紙業界も発生量減少は肌身に感じています。それでもその市場にて確保する為に、戦い続けていますが、その市場に廃棄物業界も動いているのが現状ではないでしょうか。そして今、限られたパイだけでなく、個人からの資源争奪戦も始まりました。
 個人からは廃掃法や集団回収の状況からも、また効率性からも敬遠されていましたが、個人市場に対しての資源回収も注目が高まっています。
 法的に課題もありますが無料回収所も然り、行政の見解が分かれる不用品回収も然り、そして現在のエコステーションもそうかもしれません。
 パイは結果として変わっていないのですが、市場のニーズがそれ求め、それを供給できる人がビジネス化できていることも確かです。例えばエコステーションなどでは、導入によって流通業などでの集客力も高まり効果を上げています。顧客との関係強化の為にも有効な武器になっているわけですね。折りしも行政回収の有料化や資源品排出ルールも細分化していった結果として、その行政サービスにおける不便さを解消するニーズ対応商品でもあるかもしれません。
 中国のレアアースの輸出制限からも見えるように、資源輸入大国の日本は益々そのすぐそこにある危機に対して、資源確保に動かなければなりません。雑品などで輸出される前に早急に仕組を作らなければならない状況になっているのでしょう。
 これから廃棄物処理業が資源品に如何に取組むかは、待ったなしの重要戦略にもなってくるのでしょう。
 
無茶苦茶美味いカレーうどんがあるとのことで連れていって頂きました。
本当に美味かったです!癖になる味です。
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その日の晩に羽田に着いて、スタ丼が食べたくなって食べにいったら、何故かスタカレーを食べてしまい、翌日も昼についついゴーゴーカレーに行ってしまいました。カレーの連チャンです。
そう言えば、学生時代にバックパッカーの真似事にて1ヶ月程行っていた時は毎日カレーを食べ続けました。。。
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2010年9月23日 8:19 AM

東海の産廃のご支援先「廃棄物処理業の新規事業」

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 本日は東海の産廃のご支援先でした。既に構築した中長期計画に沿って、新たな事業計画に取組んでいますが、焦りもありますがぶれてはいけない重要な取組み事項であることを再確認しました。 
 廃棄物処理業こそ、新規事業が必要です。そしてそれは既存の延長となる施設重視のハード思考からではなく、ソフト思考であることは間違いありません。
 間違いなく減少する廃棄物量。顧客意識の変化及び技術の進化、国内産業の減少によって、また許認可による事業の不確実性からも投資回収が見え難いからでもあります。
 去る9月11日に弊社主催セミナー、廃棄物処理業・再生資源業新規ビジネスフェアを開催致しました。多数のご来場ありがとうございました。同日は廃棄物処理・再生資源業界に特化した、2010年版の新規ビジネスモデルを12種類ご紹介させて頂きました。廃棄物管理ビジネスや土壌汚染やアスベストなどのp処理困難物ビジネス、石膏ボード、水関連ビジネスなどのBtoB系に、BtoCとして不用品回収やエコステーションビジネス、リサイクルショップまで、特に低投資型モデルが多かったと思います。しかし低投資ではあるものの参入障壁が高いものも多く、その理由はソフト的なものであったと思います。しかし裏を返せば、参入後にはそれだけの差別化要因になりやすいことでもあり、これまで業の特徴としてあった設備があれば業績が上がるというセオリーが崩れた今となっては、必要方向でもあります。自社にとっての参入障壁も事業検討には重要ですが、もうひとつの視点として他社が同様に参入した際のことも考えなければなりません。
 自社本位で考えれば「ウチにそれができる人がいない」となりがちですが、しかし魅力的な市場がある場合はそれで良いのでしょうか?そして更に言えば、儲かるビジネスをすることは最重要ですが、それを実施する意義も重要です。解りやすく言えば、いきなり産廃屋が儲かるからと「うどん屋」をするわけにはいかないというようなものです。例えば廃棄物管理業務では、自社への廃棄物獲得の入口をつくる、顧客に入り込み他社からの攻勢を防ぐなどは意義にもなるでしょう。BtoC解体ならば建廃獲得の入口としての意義にもなるでしょう。
 我々が唱える、廃棄物・再生資源業は新規事業を仕掛けなければ儲からないとする本質とは、変化することでもあります。縮小市場では現在の延長には将来がなく、いち早く変化をつけた人達だけが勝ち残っていることが原理原則です。その変化が組織も変え、個々の意識も変え、何よりもトップ自身が変化しているとも思えます。
 これまでもお伝えしています通り、「緊急でない重要なこと」を直ぐに取組んでください。